アクセスを集めるブログの書き方。


弊社では、教育方針の一環で社内セミナーを実施しています。今期は希望者のみ実施とのことで、立候補。
私は、「アクセスを集めるブログの書き方」をお題とし、セミナーを実施しました。
この記事では、前準備からあとのメンテナンスまで、”アクセスを集める”という視点に絞ったブログ記事の書き方をご紹介します。

目次

はじめに

ネクストページがブログを始めて1年と少し。初めは試験的なものだったので、ブログチームとして少人数からのスタートだったのですが、今では社員全員が記事を書くことになっています。
今回、その中でも多く記事を書いている私が、「アクセスを集めるブログの書き方」の社内セミナーを実施することになりました。

ネクストページのブログ状況

会社のブログを始めて1年4ヶ月。アクセス数がどう伸びて、どこで何が起きているかを紹介しました。
ここだけの話、教えちゃいます。
ネクストページブログのアクセス状況
ブログを始めた当初、2014年6月は一月1,600ほどのセッションだったのですが、2015年10月には39,614セッションになりました。
ページが増えたという単純な理由もあるのですが、一番の理由としては「アクセスを集める強力なブログ記事」を書いたことにあります。
「お土産に最適! 神戸三宮で買えるマカロンのお店 6選+おまけ。」キャプチャ2014年9月14日に「お土産に最適! 神戸三宮で買えるマカロンのお店 6選+おまけ。」の記事を公開。その後、2014年12月20日あたりから、この記事へのアクセスが急増しています。
「初心者のためのプロ野球観戦講座」キャプチャまた、2014年10月19日に「初心者のためのプロ野球観戦講座」の記事を公開。2015年2月28日に爆発的なアクセスがあり、その後もアクセスを伸ばしています。

これらはそれぞれ、ビッグなキーワードで1位を取得しています。
「お土産に最適! 神戸三宮で買えるマカロンのお店 6選+おまけ。」順位「初心者のためのプロ野球観戦講座」順位
2015年1月8日に公開した「Photoshopでも線の手ブレ補正やパース定規が可能に! Lazy Nezumi Proを使ってみた。」の記事が、2015年6月2日から多くツイートされ、アクセスがぐっと上がっています。

また、野球シリーズで2015年4月10日に公開した「女子必見! プロ野球観戦の心得。」の記事が、2015年8月5日に多くアクセスされるようになりました。

ブログ記事を書く前にする準備

今回は単なる「ブログの書き方」ではなく、「アクセス数を集めるブログの書き方」をご紹介します。アクセス数を集めることはかなり難しいんです。
実は、事前準備が重要になってきますので、何が必要か、どうすればいいかをご紹介します。

  • ネタ集め
  • キーワードを絞る
  • 競合を知る
  • 利用シーンを考える

アクセスが集まるネタ集めの方法・考え方

まず、どんな記事にするのか、その記事の題材となるネタが必要です。
アクセスが集まる記事を書くためのネタ集めをしましょう。
アクセスが集まる記事のネタって? ネタってどこに落ちてるの? こんなところから始まると思いますが、答えは簡単。

  • 自分が知りたいこと
  • 自分が知って良かった・ためになったこと

まずは、「自分が知りたいこと」「自分が知って良かった・ためになったこと」を考えると、自然と題材は出てくるでしょう。これは自分だけではなく、「自分と同じ状況の人」、例えば同じ職種や、同じ立場、同じシーンの人が必要としている内容でもあります。

世の中は知らないことだらけで、だからみんなGoogleやYahoo!で検索します。ネット上に情報があふれており、人ではない、だけど「人が作ったページ」から情報を得ることができます。
その「人が作ったページ」を作ることで、自分が発信する側になります。
ここでアクセスを集めるポイントは、どれだけ多くの「自分と同じ状況の人」がいるかどうかです。同じ職種、同じ立場、同じシーンの人が多ければ多いほど、検索する側の分母は大きくなります。

外に出かけてみるのも良いでしょう。
例えば、京都に行った。とっても良かった!
何が?
「良かった」だけでは何も伝わりません。「この旅館のここが良かった」とか、「このシーズン、この場所、この景色が良かった」と、具体的に伝えたい内容をまとめると、これから京都に行く人は、きっと参考にしてくれるでしょう。このときに大事なのは、次に紹介するキーワードです。「京都」「夏」「場所」「デート」など、シーンを思い返して、できるだけ具体的なキーワードを入れましょう。

キーワードを絞る

書く内容が決まったら、どのキーワードでアクセスを集めるのかを考えます。
アクセスを集めるには上位表示が必須となるため、上位表示ができそうなキーワードを盛り込みながら、記事を書きます。
(特定のキーワードを盛り込みすぎるのはNGです。あくまでも、自然なかたちでキーワードを設定し、盛り込んでください。)

キーワードから書く記事を決めても構いません。
上位表示できそうなオリジナル記事を書けば、そのキーワードに対しては最もアクセスを取得できるでしょう。
例えばですが、「神戸 お兄ちゃん」は記事が少なそうだから、上位表示ができそうだ。とか。

ただ、「神戸 お兄ちゃん」では、検索の分母が少ないので、アクセス数の増加は見込めません。
今回の「アクセス数を集めるブログの書き方」とは趣旨が違ってきますので省きます。

分母の目安は、検索結果ページで確認することができます。(赤色で囲った箇所)
検索ボリュームの目安 表示される数字は、検索結果のページ数となりますが、「検索したキーワードに関するページ≒検索するユーザー数」としても大きくは間違いないでしょう。それだけ関心のある記事ということにもなります。

競合を知る

キーワードを絞ったあとは、競合を検索しましょう。そのキーワードで、現在上位にある記事より充実した内容が書けるか、または、差別化できる要素があるかを調べます。
「競合の記事が少ないから…」という理由で、私が記事を書いたことがあるので、後ほど紹介します。

アクセスを集める記事を書くには、まだまだ考えることがあります。
検索数が多いと、もちろんたくさんのアクセス数が見込めますよね。(上位表示できればですが。)
そもそも多くのアクセスを狙うのであれば、書く記事の内容から考えましょう。それについては、次のことも想定する必要があります。

利用シーンを考える

どこで、どんなときに、何を検索しますか?
ここからも、アクセスに繋がるブログ記事の書き方を考えることができました。
モバイルでのアクセス数グラフ弊社ブログのアクセス数の55%以上はモバイルが占めています。だんだん増えてきているので、今後はもっと多くなると予想できます。
まずはモバイルに適した記事から見ていきましょう。
モバイルに適した記事見て、違いが分かりますでしょうか?
専門的でないというか、技術的でない記事、どちらかというと趣味に近い記事がモバイルで多くアクセスされていますね。
デスクトップに適した記事
次にデスクトップに適した記事を見ていきましょう。
モバイルに適した記事に比べ、デスクトップでアクセスされるものは技術的なものが多いですね(青色で囲った箇所)。
こちらはデスクトップで作業するときに必要とされる記事が多くアクセスされていますね。
ここが残念OneDrive。そして、Google ドライブへ。」という記事は専門性もあり、趣味でもあり… ということでデスクトップでもモバイルでもアクセスされています(オレンジ色で囲った箇所)。

これらから、シーンによってアクセスがどう変わるかがわかります。
つまり、ただ単にたーっくさんのアクセスがほしいなら、専門性のある記事ではなく、一般受けする記事… こういうと結構曖昧になってしまうのですが、モバイルの利用シーンを想定した記事を書けば、検索分母は多いんです。

ブログ記事を書く

では実際に、記事を書いてみましょう!
アクセスを集めるために、おさえておくべきポイントをご紹介します!

実際にどんな内容を書けばいい?

ネクストページでは次のことをルール化して、ブログを書いています。

  • オリジナルであること
  • 見ている人のためになるか、楽しんでもらえるか

まずは、オリジナルな記事であること。どこかと似たような記事だと、それ以上の記事を書かなくてはなりません。
ただ、オリジナルな記事を書くだけではダメです。例えば、藤木朋代の自己紹介! なんかは完全なオリジナルですが、誰が読みたいでしょうか? 旦那は見たいと思いますが(笑)万人受けする記事ではないです。
次に、見ている人のためになる、楽しんでもらえる記事であること。
これは、共感・共有してもらえるような記事を書くということです。

よくよく考えると、普通のことですね。相手の気持ちになって考えてみると、おもしろかったら読むし、ほかにはない記事だったら読むし。それが共感できる記事だと共有もしてもらえることでしょう。

ブログ記事の書き方

導入、内容、まとめ。これだけで記事は完成します。ただ、今回は「アクセスを集めるブログの書き方」なので、少し工夫が必要です。
キーワードはこれ。

“共有・共感。”

共感すると、「いいね!」や「シェア」ボタンを押したくなりますよね。Twitterなら、「ツイート」「リツイート」「お気に入り」を押したくなりますよね。Instagramなら、ハートを押したくなりますよね。LINEなら、URLをコピペして送信したくなりますよね。それが大事なんです。さて、共有や共感される記事とは、どんな記事でしょうか。

“あなたがそのことについて、書けるだけの内容を書いてください。”

準備の段階で、キーワードを絞って、競合を調べて、利用シーンを考えて… としましたね。それを踏まえて、あなたの持っているできるだけの情報をブログ記事に投入します。自分の中に疑問が残らないくらい、書き尽くします。
考えることは、たったのこれだけで良いのです。

例えば、「神戸 マカロン」というキーワード。
これはどういう人がアクセスすると考えられますか?

神戸のマカロンはどんなものがあるのか。また、どこにあるのか。その店はいつ買いに行けるのか。どんな味なのか。人気なのか、そうでないのか。家で探しているのか、外で探しているのか。外だったら、この場所からだとどの経路になるのか… などが想像できますね。今考えた、これらの情報がすべて入っていると、まずは自分と同じ状況の人には共感してもらえるでしょう。
これらの情報をすべて掲載した記事を作成すると、“自然と”キーワードも入ってきます。例えば、住所や電話番号、もっといえば「マカロン」というキーワード。
「神戸 マカロン」で検索する人だけでなく、「マカロン おいしい」「【店名】 電話番号」なんかでも引っかかってしまうかもしれません。そうなると、想定していたキーワードだけでなく、ほかにもどんどんアクセスが増える…

“あなたがそのことについて、書けるだけの内容を書いてください。”

それって、ページが長くなるから良くないんじゃないの? と、セミナー後に質問がありました。
実はそうとは限らないのです。
検索する人は、検索キーワードに対して、何かしらの情報を得たいから検索するのです。そのことについて、詳しく掲載されているページが悪いことはありません。むしろ詳細な情報がある方が、ユーザーにとっては良いのではないでしょうか。詳しく紹介しようとすると、どうしても長くなりがちですが、問題ありません。
また、ページの途中の情報だけを知りたい場合があります。たまにページのどこに欲しい情報が載っているかわからない時がありますね。そういったときのために、目次を設けます(目次はできるだけわかりやすく簡潔にしましょう)。

重要なことは、文章自体を誰にでもわかりやすく書くことです。読みやすいように見出しをわかりやすくしたり、リストや画像を使用したり、難しい漢字を使わなかったりという工夫が必要になります。

ブログ記事を書いてから

さて、記事は書いただけではアクセスが増えない場合があります。
あれ? さっきアクセスを集めるブログ記事の書き方を教えてくれたじゃない、と思うかも知れません。
もちろん、これまで紹介した内容をすべて守れば、アクセスは集まるでしょう。
ただ、アクセスはもっと集められるのです。

記事を公開して、終わりではありません。

集客

公開しただけでは、その記事を書かれたことを知らない人がたくさんいます。GoogleやYahoo!検索で検索されるのを待っているだけではもったいないです。記事は鮮度も大事なので、公開したら即座に周知しましょう。

  • SNSで周知(Official&個人)
  • リスティング広告
  • 家族や友達に口コミする&してもらう

母親の口コミパワーは侮れません…
また、祖母に関しては一度教えたきり、「毎回ブログを楽しみに待っている」と聞きました。
「家族や友達に口コミする&してもらう」ことは、地味かも知れませんが、意外に有力なユーザーになるものです。

メンテナンス

メンテナンスでは、主に以下のことに気をつけます。

  • 記事が最新かどうか
  • キーワード検索し、順位が変動していないか
  • アクセス数が少ない場合の対処

公開したブログ記事のメンテナンスは欠かせません。記事をほったらかしでは、情報が古くなったり、最適なキーワードになっていなかったりと、実はもっと集客できるのに、逃してしまうこともあり得ます。記事を作成したあとは、アクセス解析や順位の動向を見ながら記事を調整していきましょう。
ここでは、私が書いたブログ記事での成功事例をご紹介します。

アクセス数が少ない場合の対処(実例)

キーワード「神戸 マカロン」で1位を獲得できたので、調子に乗って神戸のスイーツ第2弾として書いた記事です。キーワード「お土産」で成功したと思ったので、「お土産」「神戸」「三宮」とワードを入れてみました。また、数字の表記は具体性が出るため、効果的とされています。

「お土産に最適! 神戸スイーツ第2弾、神戸・三宮で買えるチョコレートのお店9選」キャプチャお土産に最適! 神戸スイーツ第2弾、神戸・三宮で買えるチョコレートのお店9選

なのですが… 思った以上にアクセスが伸びなかったんです。
何故だと思いますか?

・・・

「お土産に最適! 神戸スイーツ第2弾、神戸・三宮で買えるチョコレートのお店9選」というタイトルが良くなかったんです。

じゃあ、どう良くなかったのか。
いらないワードが入っていました。「神戸スイーツ第2弾」。しかも、タイトルのはじめのほうに。考えてみると、第2弾かどうかなんて、誰が知るかいって感じですよね。

タイトルを変えると、ぐんぐんとアクセスが伸びました!
広告を使用しない限り「アクセスが伸びる=検索結果が上がる」と考えて良いでしょう。

記事の公開後、ほぼ毎日順位を確認していたのですが、1ページ目と2ページ目の間をいったり来たりという感じでしたが、今はなんと2位!!
当時は現在1位の記事を抜こうとがんばって書いたので、負けているのが悔しいですね。まだまだこれからメンテナンスをして、記事の内容自体も更新をかけていこうと思っています。

まとめ

実例を踏まえた「アクセスを集めるブログの書き方」、いかがでしたでしょうか?
タイトルは簡単にまとめていますが、記事を書くことはかなり労力が必要です。
記事を書く前段階から、書いたあとのメンテナンスまで、実は人気の記事にはそれなりの努力が必要です。

特に、普段から文章を書いているわけでもない、本を読んでいるわけでもない私には、1記事を書くだけでもかなりのパワーを使っています。
しかし、アクセス解析や順位を見て一喜一憂することは楽しいですし、反響があったときはとても達成感があります。
これからも多くの方に見てもらえる記事をがんばって書いていきます!