先日、社内のデザイナーとお客様との打ち合わせに行った時に、ついつい専門用語が出てしまって説明しづらそうでした。
ディレクターなら普段お客様と話す機会があるので、「どうやったら伝わるだろう?」と考えることも多いですが、それでも「ついつい」出ちゃうこともあります。
専門用語を使うと、理解しづらい上に伝達ミスを起こしてしまう場合があります。
制作者でない一般の方でもわかりやすい説明の方法をまとめました。
※ここでは、Webにおける専門用語として紹介しています。
対象
-
- 営業
- ディレクター
- デザイナー
- エンジニア
もくじ
ア行
アコーディオン
クリックで開閉するメニューのことを指します。
Webサイトのナビゲーションの一種で、項目をクリックやマウスオーバーすると、ジャバラのように項目に応じた内容を表示させることができます。内容をコンパクトに収納する利点があります。
アルゴリズム
Google検索の仕組みのことです。
一般的には、コンピュータで計算を行うときの「計算方法」を指しますが、Webで「アルゴリズム」というと主に上記のことを指します。
ECサイト
ショッピングサイトのことです。
HTML(エイチ・ティ・エム・エル)
ハイパーテキスト・マークアップ・ランゲージ(Hyper Text Markup Language)の略で、その名の通り高機能なテキストのことです。Webページを作成するために開発されました。文字や画像を表示したり、リンクの設定はこのHTMLで行います。
Webページ上で右クリック→[ソースコードを表示]を選ぶと記号や文字がずらっと表示されます。これはすべてHTMLという言語で記述されています。
HTMLはWebページの構造をつくるだけで、見た目の飾りはCSSで行います。
SEO(エス・イー・オー)
サーチ・エンジン・オプティマイゼーション(Search Engine Optimization)の略で、検索エンジン最適化のことです。具体的には、GoogleやYahoo!の検索エンジンを使った場合、検索結果でより上位に表示されるようWebサイトを改善することです。
SNS(エス・エヌ・エス)
ソーシャル・ネットワーキング・サービス(Social Networking Service)の略で、FacebookやTwitter、LINEなど人と人との繋がりをサポートするネットサービスのことです。
SSL(エス・エス・エル)
情報を暗号化して送受信してくれる仕組みです。
お問い合わせフォームやショッピングサイトでの購入時に「個人情報」や「クレジットカード情報」等を扱うため、通信を暗号化して第三者によるデータの盗聴や改ざんなどを防ぐことができます。
カ行
グローバルナビゲーション
メインのナビゲーションのことです。
Webサイト内のページの上部や左側など目立つところにある案内リンクです。会社概要やサービス紹介などWebサイト内の主要なページへのショートカットリンクとして機能することが一般的です。
コーディング
プログラミング言語を用いて、ブラウザ上でWebサイトを操作できるよう、またアニメーションをつけることなどを指します。
建築でいうと、デザインが設計であれば、コーディングは組立といったところです。
コンバージョン
Webサイトにおける目標の達成のこと。例えば企業サイトであれば「お問い合わせ」や「資料請求」など、ショッピングサイトの場合は「購入」です。
「コンバージョンボタン」と言う場合は、「お問い合わせボタン」「資料請求ボタン」「購入ボタン」を指します。
サ行
サーバー
Webサイトのデータを格納する場所のことです。※ここではWebサーバーのことを指しています。
サイト
Webサイト、ホームページのことです。
サイトマップ
Webサイト内のページリンクを整理したページのことです。または整理した書類(エクセルなどで作成)のことです。
CMS(シー・エム・エス)
コンテンツ・マネジメント・システム(Contents Management System)の略で、Webサイトを管理・更新できるシステムのことです。
HTMLやプログラミングの知識がなくても、WebサイトやWebページを作成できます。
ブログもCMSの一種です。
タ行
ディレクトリ(階層)
ファイルを分類整理するための入れ物。パソコンで言うと「フォルダ」にあたります。
Webサイトにおけるディレクトリとは、それを構成するページや画像ファイルなどをカテゴリごとに分類したフォルダのこと。
会社概要なら「/company/」などのことです。
ドメイン
ブラウザのアドレスバーに表示される、住所のことです。
アドレスバーには「http」から表示されますが、ドメインとはYahoo!であれば、「http://www.」を除いた「yahoo.co.jp」の部分です。
ハ行
バナー
主に、Webページ上で他のWebサイトやWebページを紹介する際に使う画像のことです。
パララックス
視差効果のことで、奥行きや立体感を演出する手法です。手前と奥とでスクロール速度に差を付けることで表現できます。
ファーストビュー
画面にWebページを表示した際に、最初に見える領域のこと。スクロールをしなくても見える範囲のことです。
フォント
書体を表現するための手段、デザインのことです。
「書体」は「ある一貫したデザイン方針で作られた文字の集まり」なので、「フォント」とは若干ニュアンスが違いますが、「文字の書体」と言ったほうが伝わりやすいかもしれません。
フッター
WordやExcelでもヘッダーフッターという言葉・機能が出てきますが、その名の通りページの下部を指します。Webサイトでは「コピーライト」「会社の住所等」「ページトップへ戻るボタン」等を含めたサイトの共通部分を指すことが多いです。
ブラウザ
Webサイトを閲覧するためのソフトのことです。
フラットデザイン
平面的なデザインで、凸凹したような見た目のエンボス加工やグラデーション、影などを使わないデザインのことです。
ヘッダー
WordやExcelでもヘッダーフッターという言葉・機能が出てきますが、その名の通りページの上部を指します。Webサイトでは「ロゴ」「グローバルナビゲーション」「コンバージョンボタン」等を含めたサイトの共通部分を指すことが多いです。
マ行
モーダルウィンドウ
画面の上にもう一つ画面が浮かび上がるような子ウィンドウです。
ポップアップ画面と似通っており、少ないスペースでも活用することで大きな写真を見せたり、詳しい内容を伝えることができます。
ラ行
リスティング広告
主にGoogleやYahoo!などで検索した際、検索結果の上部・下部に表示される広告のことです。
ワ行
ワイヤーフレーム
画面設計書のことです。
さいごに
今回は、文字や言葉のみで伝える前提でご紹介しましたが、実際にその場で説明する場合はWebサイトやデザインを見せ、その箇所を指さしながら説明するとよりわかりやすいでしょう。
また、専門用語は絶対使ってはいけないということはありません。お互いのレベルを確認しながら、適切な言葉でコミュニケーションしましょう。