世界初! 究極の映像と立体的な音響。8K:VRシアター「Aoi -碧- サカナクション」を鑑賞してきた。

8k:VRシアター看板

こんにちは。エスカレーターで左に並ぶことにすっかり違和感がなくなってきたやまもっちゃんです。先日、日本化学未来館で開催された「デジタルコンテンツEXPO 2016」にて 8K:VRシアター「Aoi -碧- サカナクション」を鑑賞してきました。

サカナクション・8K・VRという名前の勢いだけで予約。

予約する際、「8K:VRシアター」というタイトルにあまりピンときていませんでした。「ヘッドマウントディスプレイを使用しないシアター型のVR?立体?なんだかすごそう。サカナクション見たい。」という気持ちだけで予約し、一人で参戦!

HMDを使わなくてもVRを体験できる。8K:VRシアター、とんでもなくすごい技術でした。

事前予約をしていた日時に日本化学未来館へ。
一度の入場者数が5〜60人と多く、また20分での入れ替え制だったため、当日に並んで入ることもできました。予約している人は優先的に入場(席は入場順で自由)。
よく映画館の入り口でもらえる3D用のメガネを配布されました。中に入ると巨大なスクリーンとスピーカー、巨大な投影機が目に入ってきました。

会場内の写真

始まる前に本作品を企画したNHKエンタープライズの田邉さんから技術の紹介や注意点などを簡単に説明していただきました。

田邉さん

【すごい技術1】8K(超高精細映像):サカナクションのメンバーの肌のキメ細やかさが分かる。

4Kはよく耳にしていましたが、8Kというのもあるとは知らず。
8Kの画素数は、4Kの4倍、フルハイビジョンの16倍で、圧倒的な画質となめらかな画像。まるで本物を見ているかのような立体感を感じることができる最先端技術の映像です。

8K:VR Theater公式Facebookから引用。

フルハイビジョン画質に比べると全く鮮明度が異なります。270インチに映し出された8Kの映像は、本当に質感からきめの細やかさが映し出されていました。
フルハイビジョンのときに女優さんが肌質を気にしていたのを思い出しましたが、8K映像だと本当にもう逃げられません。蚊に噛まれたあとでも分かりそうです。

【すごい技術2】3D技術:すぐ目の前にミニチュアサカナクションが。

上下2つの投影機で右目・左目用に8K映像を270インチのスクリーンに投射。投影機世界に数台しかない投影機とのこと。

投影されているのが8K映像なので、映画館やアトラクションで見る3Dとは比べ物にならないほどのキレイさ。本当にすぐそこにいるかのような立体感でした。

【すごい技術3】22.2chの立体音響:ライブ会場に行ってたのではないかという臨場感

ぐるりと室内に取り囲むように24台のスピーカーを設置され、立体的で臨場感のある音を作り出すことができるのだとか。スピーカーの位置8K:VR Theater公式Facebookから引用。

サカナクションがライブしている様子をメンバーの後ろから見る

ぐるりと移動しながらメンバーを前から見るという視点に移動する(観客の最前列のイメージ)というシーンがあるのですが、そこで本当にメンバーの周りを回っているかのようにベース音などの遠い、近いが再現されています!(というのを後で知りました)

音、映像にシンクロしたレーザーの演出が超かっこいい!

7棟のレーザー塔が設置され、しゃきーんと発射される。もうライブ会場に行っていました。
上記全ての技術を融合させたのが、8K:VRシアター。
ヘッドマウントディスプレイを装着せずに、シアター型で大人数の人と一緒にVR体験をするというコンセプトでした。

何度も鑑賞したい! 次の回も参加することに。

1回目の時に、隣の男性2人組が「やっぱここのほうが音がよかったよな」と話していたので、「なんとなく座ったここが正解だったのか。ラッキー」と思ったのと同時に、「何回も見てるのか、君たちどれだけ映像と音響マニアなんや」と思いました。
しかし鑑賞後、「この素敵な技術を1度だけ見て帰るなんてもったいない。」と思い、次の回も参戦しました。すみませんでした。
スピーカーマニアの弊社代表、藤中と大阪で音響の体験をしたことがあったのですが、「真ん中が一番音がいい。」という音響好きアドバイスを思い出しました。
2回目は、やはり前の席のほうが視界に人が入らなくて没入感あるんではないかと思って、前のほうへ。あまり差はありませんでした…

臨場感。かなり満足です。

しっかりライブを楽しんだ気持ちになりました。
最前列で前の背の高い人で見えなくなったりせず、長時間並んだり、電車でぎゅうぎゅうになったりせずにライブを楽しめるなら、私はこれはかなり素敵だなと思いました。
残念ながら期間限定のイベントだったのですが、新しいVR体験ができました。

「デジタルコンテンツEXPO 2016」のプログラムの1つである、
“スポーツコンテンツを100倍おもしろくする超臨場感映像技術展(スポコン技術展)”にスポーツ観戦への技術の応用が期待される次世代シアターとして選定されたとのことでした。
オリンピックのときにこんな体験ができたら素敵ですね。

他にも最新技術を駆使した展示やイベントがたくさんありましたが、個人的には宙に浮かぶ唐揚げを追いかけようと近づくと離れるというコンテンツがシュールで楽しかったです。
すごい未来がきています!楽しみです。

こちらのサイトに当日上映された映像がありました。
HMDいらず サカナクションのライブを8KVRシアターで | Mogura VR – 国内外のVR最新情報

8K:VRシアターの公式サイトはこちら。
8K:VRシアター「Aoi -碧- サカナクション」