こんにちは、ディレクターの竹根です。2月ももうすぐそこで、めっきり寒くなってきましたね。今はもこもこダウンで通勤していますが、暖かくなったらおしゃれを楽しみたい! そして、仕事のWeb制作でも、おしゃれなサイトを作りたい!
ファッションとWebサイトでは自分をよく見せるとか、魅力を伝えるという点では同じだと考えました。そこで、今年の流行に両者で共通点はないかを探ってみました。
カラー
ファッション
- ピンク
- レモンイエロー
- スカイブルー
- ラベンダー
- 白
- シルバー
毎年2回(2月と9月)行われる、世界一流のモデルが集まりファッションショーが開催されるニューヨークファッションウィーク。カラートレンドは毎年、このニューヨークファッションウィークが終了すると、PANTONEから発表されます。
それによりファッションのトレンドカラーが決まります。
2015年の春夏カラーはこちらです!
FASHION COLOR REPORT SPRING 2015
Webサイト
- 白+キーカラー
- メニュー、文字は基本的に黒か白
- フラット感、ベタ塗り
Webサイトでは特に、コーポレートやブランドのカラーを基調にする場合が多いため、一概に「この色が多い」ということは言えませんが、新たに発売される商品や製品、サービスなどのカラーを見ているとファッションと通じるものがあります。
SHEEN
IGNIS GARDEN
INSTANT JEWEL
DREAMING FUNASSYI(フェリシモ)
カメラの学校
少しくすんだパステルカラーが、ファッションでもWebサイトでも、よく見られます。
長さ、丈、幅
ファッション
- スカート:ミディ丈(膝丈)
- スカート:ロング
- コート、ニット:ロング
2014年はミモレ丈(=ふくらはぎ丈)のスカートが流行しました。2015年は短すぎず、長すぎない傾向は変わらず、春に向けて軽やかに見せるためか、少しだけ丈が短くなりました。ミディ丈(=膝下丈、膝がちょうど隠れる長さ)です! ミディ丈のトレンドはフレアスカートで、空気感をもたせつつ、広がりすぎない。太ももや膝など隠しながら、上品に見せることができます。
コートやニットはロング丈が流行る傾向にあります。
最近は可愛いはもちろん、「上品さ」も求められるため、ミディアムやロングといったある程度丈の長いアイテムがトレンドとなっています。
Webサイト
- コンテンツ幅は広く
- 画面サイズにとらわれない
- シングルページ(縦の長いページ)
一方、Webサイトではコンテンツファーストと呼ばれるように、コンテンツを重要視したデザインが求められています。家庭でも従来より大きなディスプレイを使用するようになってきており、画面サイズにとらわれない横幅、縦幅が広くなったデザイン、伸縮性のあるデザインも多く見かけるようになりました。また、スマホの普及により、タップよりスクロールの方がスムーズで操作がしやすいとされるため、スクロールの長いページが多くなっています。
コンテンツ幅の広いページ
シングルページ
株式会社スパイスボックス
studio nico
Spotlight
ファッション、Webサイトどちらも「広がり」や「余裕」と言ったキーワードでコンセプトを見いだせました。きゅっと詰まった情報よりも、ゆったり眺められるのが今の時代の流れでしょうか。
かたち
ファッション
- Aライン
- 楽ちんなのにきちんと感(襟付きニットなど)
- 巾着かばん
- ミニカバン
Aラインの洋服は女の子らしさを存分に演出できます。上記で紹介したミディ丈が流行していることにも関係してきますね。春に向けてふんわりエアリーな雰囲気づくりも可。
きんちゃくかばんは最近よく見かけるようになりました。肩掛けタイプとリュックタイプがあり、たくさん入って持ちやすく、今っぽさも出せます。
たっぷり入るきんちゃくかばんとは別に、アクセサリー感覚で持つようなミニカバンも、今年は更に小さくなって登場しています。主に現時点ではハイブランドに多いようですが、これから日本のブランドでも増えてきそうな予感がします。
Webサイト
- アニメーション・動画
- レスポンシブWebデザイン
- タイポグラフィー
様々なデバイス、様々なシーン、様々な技術がめまぐるしい時代、「見せ方」を多角的に考えなければいけない時代になりました。
人の視線は動きのあるものに引きつけられます。単なるスライドショーでなく、人に見てもらう、人を楽しませるという目的があり、動画やアニメーションが多く使われるようになりました。今年はまだまだこういったサイトが増えてきそうです。
アニメーション・動画
関西テレビ RECTUIT 2016
米津 玄師 official site
JAZY GROUP
レスポンシブWebデザイン
任天堂
株式会社クロスカンパニー
TSUBAMESANJO
動きのある、多様性のあるといった言葉が頭に浮かびます。「シンプルだけど、使いやすく、おしゃれ。」これが現代なのかなと感じます。
素材
ファッション
- デニム
- 透け感のあるもの
ほとんどの雑誌がデニムを多く紹介していました。白色デニムは春の鉄板ですが、どちらかというと、淡い色よりも濃い色、そしてきちんと感のあるパリッとしたデニムが多い印象を受けました。かたちはオーバーオールであったり、ミディ丈スカート、ガチョウパンツなど様々です。
あとはふわっとした空気感を出すため、透け感のある素材を上手く着こなせば、ばっちり流行に乗れます!
Webサイト
- 美しい写真
- 動画
- コンテンツ
- ストーリーテリング
- マテリアルデザイン
美しい写真
BAKESHOP BYtheBAY
PAS-POL
素材感をWebサイトでも表現しようとすると、写真や動画が重要になってきます。写真も素人が撮ったり、素材集からというよりは、プロのカメラマンに美しく撮影してもらった写真が多く掲載されるようになりました。
以前はWebサイトが重くなるからと、高解像度の写真は敬遠されていたものですが、デバイスや通信環境の進化、表示方法の工夫などにより、最近では高画質なものがよく見られるようになりました。
ストーリーテリングという手法を使ったサイトも増加してます。単語や情報をただ単に羅列するよりも、体験談やエピソードなどを引用することにより、閲覧者に想像してもらいやすく、印象づけることができるからです。
柄よりも素材。同じデニムでも、ものによって全然違います。素材によって変わるという共通点はWebサイトでも同じではないでしょうか。
まとめ
以上、かなり個人的な意見も含まれますが、今年のトレンドをまとめてみました。
ふたつのトレンドをまとめる課程で、美しさや使い勝手の良さを追求する点ではどちらも同じだと感じました。
なぜ、これが流行るのかを時代の流れに沿ってしっかり考えていくことができれば、流行を自分のものにできます。もしかしたら、次の時代の流行を作れるかもしれません。
とりあえず… 流行に乗り遅れないように、服を新調して春を先取りしちゃいます!