こんにちは、デザイナーの西川です。
先日、エンジニアのむらのさんが東京出張の際、
FabCafeに行ってMacを彫刻したので、紹介します。
世界に一つだけ、自分だけのオリジナルMacを作る。
FabCafeとは
レーザーカッターや3Dプリンター等を使用できるデジタルものづくりカフェ。
コンピューター上のデータ通りにレーザー光によって素材を切断したり、彫刻したり、表面に刻印することができるそうです。
インターネット回線と電源を無料開放されており、クリエイティブなコ・ワーキングスペースとしても利用可能です。
iPhoneカバーやグリーティングカード、アクセサリ、イス、照明、さらには家まで作る事ができるそうです。
加工する素材は現地でも購入可能ですが、素材を持ち込んで加工することも可能(要相談)。
今回は、FabCafeでMacBookの天板を彫刻する流れを紹介します。
1.FabCafeでMac Bookを彫刻する為に必要なもの
まず、Mac Bookに彫刻するためのデータを作成しましょう。
データを作成する際の注意事項は以下のとおりです(Adobe Illustratorの場合)。
- バージョン:CS4(CS5以降のIllustratorで作成したファイルはレイヤーが崩れてしまうため)
- カラーモード:RGB
- カットしたい線種:0.01pt
- カットする線のカラー:R255 / G0 / B0
- 彫刻する面のカラー:R0 / G255 / B0
* いくつかのカットと彫刻を混ぜたい場合は、それぞれレイヤー分けする。
* テキストは全てアウトライン化する。
* 画像ファイルはグレースケール8bitに変換し彫刻可能。
* 配置画像はファイルに埋め込む。(保存時オプションで「配置した画像を含む」にチェック)
画像自体もUSBメモリに入れて持っていくとより確実です。
* 白(R255 / G255 / B255)の面はマスクとして認識。
* 白(R255 / G255 / B255)の線は無視。
* 重なった面は一体のものとして認識される。
* 重なった線は複数の線として認識されるので不必要な場合は削除する。
データを入稿する際には、アピアランスの分割とアウトライン化は忘れないようにしてください。
また、CS5以降のIllustratorで作業されている方はCS4にバージョンを落として保存することを忘れないようにしてください。
今回Macに刻印された実際のデザインデータのサンプルです。
むらのさん愛用のギターを配置したデザインにしています。
2.FabCafeに予約を入れる
FabCafeは店頭当日予約とWEB事前予約の二通りの予約が可能です。
データチェックの都合上、事前予約がおすすめされています。
デザインデータは予約日の2営業日前までにメールで送るようにしましょう。
そうしないと、データに不具合が起きた時にも対応出来ないかもしれません。
3.実際にFabCafeに行ってみよう
大都会東京、渋谷駅から10分ほど歩いたところ、道玄坂の一角にFabCafeはあります。
外観
店内の様子
フードメニューも充実しています。
データの確認
入稿したデータが確認されています。
不具合があると作業が始められないので、データは事前に用意しておきましょう。
レーザーカッターにMacBookを設置
レーザーカッターでは銀色の部分を削ることで模様を描くんですが、リンゴマークはプラスチックで出来ています。
そのため、レーザーが当たらないように予めシートを貼って、削られないようにします。
青色のりんごが出来上がりました。
実際にMacBookを削る
いよいよレーザーカッターがMacBookを削っていきます。
上側から削られていきます。
ここまできたらもう後には戻れません…
だいぶ形が見えてきました。
実際はこのように削られていきます。
もうすぐ完成します!!
4.完成
こちらが完成したMac Bookです。
デザインの通りに忠実に再現されています。
端の方、エッジが効いた部分は完全には削ることが出来ないので、少しフェードした感じになっていますが、それがいい感じになっています。
リンゴマークの周りも綺麗に削り取られています。
まとめ
今回は東京出張に行くむらのさんが体験した、オリジナルMacBookの作り方について紹介しました。
MacBookを削ったレーザーカッター以外にも、FabCafeではいろいろな機械を体験することができます。東京にお住まい、東京に行かれる方は一度体験してみてはいかがでしょうか。