関西フロントエンドUG主催「WebデザインとUXについて考える」に行ってきた。

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こんにちは。最近白髪が増えてきたアンドレです。
さて、先日14日に表題のセミナーに行って参りましたので、そのレポートを書こうと思います。
全てのセッションについては書いていませんので、その他のセッションについては、最下部にあるリンクから他の方のレポートをご覧いただければと思います。

おっぱいから見るUI/UXとPELSONA

ベテランディレクターさんらしく、お話がうまくて面白かったです。
なぜおっぱいなのかは、

女性はおっぱいにUIの特性を
男性はおっぱいにUXの特性を
無自覚に知っているから

女性は「見せ方(UI)」、男性は「良さ(UX)」を知っている! など、UI/UXを女性の胸に見立てて説明されており、分かりやすくて腑に落ちるお話でした。
随所に笑いどころを仕込まれていたのですが、トップバッターということもあり、
意外と皆さんの笑いが少なかったです(それだけ真面目に聞いてたということですね!)。

スライドはこちら

初期導入と記憶の利用

記憶というものの性質についてのお話。
まさに講義といった感じのお話で、とても興味深かったです。
以下、覚えていること。

  • 通常、記憶は20〜30秒で忘れてしまう「短期記憶」である
  • それを持続させるために反復(思い出す)している
  • 単純なこと(=学習コストが低い)はすぐ覚えられるが、同時に忘れやすい
  • 記憶は「意味的関連付け(例えば整合性のある一文にするなど)」によって強化される
  • 逐一ヘルプを出すのは一見親切で良いように見えるが、それがストレスになると逆効果である

理論的なアプローチは当然合理的なのですが、一方で必ずしもその通りにならないのがユーザーというもの。
机上の空論にならないよう、摺り合わせも忘れないようにしたいと思います。

UI記述言語としてのHTML

HTMLを適切にマークアップすることで、ブラウザが要素に適切なUI・UXを提供してくれますよ、というお話。
ブラウザが提供してくれるものを効果的に使うことは、パフォーマンス的にも良いこと(無駄な記述・処理を減らすという点で)ですよね。
対応ブラウザに留意する必要はありますが、使えるものはどんどん積極的に使っていきたいところです。
そのためにも、もっとHTMLのタグや機能について勉強する必要があるなと思いました。

スライドはこちら

制作側とユーザーの温度差、そしてペルソナのズレ-プロゲーマーと高校生から学んだ例-

制作側で想定したペルソナと実際のユーザーはズレてることもあるよ、というお話。
百聞は一見にしかずと言いますが、制作側がどんなに一生懸命ペルソナを想定しても、ユーザーに直接聞くことには及ばないということですね。
また実際の使い勝手に関しても、一般的に使いやすい、ユーザビリティを向上させると考えられているものが、むしろ邪魔であったりして、常識は必ずしも対象ユーザーの常識ではない、というのはなかなか落とし穴だなと思いました。
ただ、モノによってはサイト評価としてマイナス評価を食らったりもするかと思うので、バランスも考慮する必要があるかもしれません。

WebアプリケーションとWebサイトのデザインの違いからみるCSS設計

全てのサイトを堅牢なCSS設計をもって構築しようとするのではなく、その規模感や要件に応じて、より適切なアプローチを取るべきではないか、というお話。
確かに僕自身、小規模なサイトでも必要以上にCSS設計を考えて、コーディングにかける時間が長くなることがよくあります。
スピードが求められる際には、なかなかその折り合いをつけるのに毎度苦労するので、そのあたりのバランス感覚をもっと養わなくてはいけないと思いました。
ただ、設計というのは一朝一夕にできるものではなく、トライ&エラーを繰り返さないと分からないところも多いと思うので、いざ必要になった時にはきちんと設計できるように、ある程度のコストはどこかで払わないといけないかな、とも思いました。

まとめ

僕自身はデザインの心得が全くないので、基本的にどうこう言うことはないのですが、UI・UXの観点からはきちんと意見を言えるようになりたいと思っていたので、学ぶところの多いセミナーでした。
聞いて終わりではなく、自分自身に落とし込んで、できることはきちんと実践していこうと思います。

他の方のレポート(随時追加)