こんにちは!デザイナーのカンノです。
もう12月… 年々月日が経つのが早くなってきて複雑な気持ちです。
さてさて、デザイナーとして入社して1年半、
使えそうな写真・イラストを数えきれない回数探してきました。
その流れで、自然と画像をWebサイトやバナー、紙面などに使うに当たって重要な“著作権・素材のライセンス・扱い方”について知ることになります。
まず初めに、そもそも著作権とは?からお話します。
著作権とは文芸・美術・音楽・映像など、作者の思想や感情によって表現されている作品(著作物)に対して適応される権利です。
簡単に言えば、私たちデザイナーを始めとする自分のアイデアで何かを創造する人たちを守って、創作意欲を促しじゃんじゃん文化を発展させていこうぜ! という法律です。
作った本人の作品を守る法律ですので、違反をしてしまうと裁判沙汰になったり懲罰を受ける場合もあります … 。
違反というのは主に、
- 著作物を作者に無断で使用または販売
- 作者に無断で公開
- 作品を自分が作ったと偽る などなど …
が挙げられます。
昨今音楽の違法ダウンロードで騒がれていますが、それも音楽を生業にしているアーティストの曲を無断で(しかもお金を払わず! )聞くことが根本的に問題になっています。
著作権違反の事例はたくさんありますが、今回はこれからWeb制作やってくぞ! という初心者の方向けにWeb制作に携わる時に起きるであろう、
それってどうなの? というケースを元にまとめました!
ネットリテラシーの低いお客様から、ネットで拾ってきた画像をそのまま使ってほしいと依頼されそうになった
イメージでこの感じで~ではなく、ネットで拾ってきた出典不明な画像を「そのままサイトに使ってほしい」を依頼された場合、
そのまま使用してしまうのは … 完全にアウトです!
「○○ 画像」などで検索して出てきたものには必ず著作権があり、検索結果からそのまま画像保存して使うなど
ライセンスの確認なしで使える画像はありません。
確認せず許可なしに第三者が使用するのは著作権違反になります。
出典不明な画像をそのまま使用するのではなく、似た構図の画像をフリー素材で探して使いましょう。
フリー素材を提供しているサイトは色々なタイプのサイトがありますので、楽しみながら探しましょう。
(中には○○だけ集めた~ といったマニアック兼ありがたいサイトもあります)
無料でクレジット(著作物において記載する、著作権者の名前)なしで配布しているものもあれば、
会員登録し、定額料金を払うものもあります。
フリー素材提供サイト一覧
- PIXTA – フリー素材(要会員登録)
- 写真AC(無料)
- ぱくたそ(無料)
- Unsplash(英語サイトなので検索も英語でしないとヒットしませんが、上質な写真が多いです)
画像だけでなく、アイコンやイラスト、テクスチャなど幅広くフリーで提供されています。もちろん、出典先が明確なものを使用するようにしましょう。
※フリー素材でもそれぞれ利用規約があるので、初めて使用する場合は規約をよく読み使用しましょう!
有料素材の写真を、線画トレースしてサイトデザインに使用できないかと相談された
有料素材そのまま使うのではなく、その画像をそっくりトレースしてイラストで使いたい~ など依頼いただくことがありますが、こちらもアウトです!
なぜなら写真の構図、写っている人のポーズなどにも著作権が発生してしまうからです。
その写真を買って模写したらセーフなのか? といえば
こちらも著作権侵害はもちろん、「複製権の侵害」にもなります … 。
買ったものでも模写・トレースして公開すると著作権侵害に当たります。
違反しない為に、
- 自分で撮影・用意したものをトレースする
- 権利を放棄しているものを使用する
自分で用意できない、そもそもいい具合にフリーで欲しい構図がない … と世知辛い場合もあると思います。
その時には「CC0」ライセンスの写真を配布しているサイトから探しましょう。
↓「CC0」ライセンスについて詳しくはこちらの記事をご覧ください。
トレースOK! イラストの背景などに使用可能な無料写真配布サイトまとめ。
Web用に作ったもの(イラストやバナー)が印刷媒体に勝手に流用されていた
Webに使用するためデザイナーが作成したイラスト・バナーの著作権は、作者(制作会社のデザイナー)のものになります。
それを公開後、作者に無断で企業案内などの印刷媒体に流用すると著作権侵害になります。
これはサイトデザインでも然り。
クライアントから「デザインデータまるまる使いたいから送ってほしい」と依頼されたとしても基本、
法的な契約はしていなくても「Webデザイン」の著作権は制作側(作者)に発生していますので、
無料で契約外の譲渡できるものではありません。
↓こちらに詳しく「Webデザインの著作権」について書かれています。
「Webデザイン」って誰のモノ?「著作権」で泣かないためのアレコレ。
有名サービスの公式ロゴは、Webサイトなどで使用しても良いのか
サイトでの様々な説明の中で、どうしてもアプリのアイコン(Twitter、Facebook、iPhone、Google、chromeなど)を使用したい! という場合があります。
大まかに言えば企業ロゴなので、最新の注意を払って使用する必要があります。
ロゴ・テキストの位置関係や書体、色、装飾などこちらで無断に変更するのは禁止されてます。
↓こちらに詳しく書かれています。Google関連などは特別な許可申請が必要なようです … 厳しい。
主要Webサービスの公式ロゴDLページまとめ【Twitter,Facebook,LINE,インスタグラム,Google,Microsoft】
守れば頼もしい著作権
違反すると怖い著作権。著作物について正しく理解し使用すれば素敵なデザインができるはず!
ルールを守り素敵な創作ライフを~!