カメラ初心者が街撮り写真教室に参加したレポ。

カメラ初心者が街撮り写真教室に参加したレポ。

こんにちは、デザイナーのまっつんです。
写真の勉強をする! と言いつつなかなか撮影に行くことのない私ですが、
先日灘区で街撮り写真撮影教室に参加してきました。

 

講師・教室紹介

岡本 康司さん
岡本 康司さん/ヤスワンフォトス
岡本さんは、西宮でコマーシャルフォトオフィスを営業されているカメラマンさんです。

毎月1度ずつ灘区を中心とした街撮り教室、摩耶山での山撮り教室を開催されています。
今回は街撮り教室ということで、岡本さんの灘の街についてのお話や撮影についてのノウハウを聞きながら歩き、
自分の気になったものをスナップ写真に収めていきました。

街撮りスナップの心構え

岡本さんに教えていただいた補足説明の一部を紹介します。

・歩きながらの街撮りスナップでは、広角レンズ(35mmフルサイズ換算で焦点距離24mm~35mmくらい)が便利
パンフォーカスで撮影することにより、とっさにスナップ撮影するときにもほぼ全面でピントがあった状態で撮影することができます。
広角レンズを使い、絞り優先モードで絞りf8以上、ピント位置を2~3m固定にしておけば良いです。
・近づいて撮れないネコなどを撮ったり、足を止めて風景をじっくり撮る時には、望遠域まで使えるズームも便利で有効です。
・絞り優先モード、スナップモードなどがなくても、プログラムモード(P)も使いやすい。
・商店街や市場など屋根があって暗い場所での手ぶれや被写体ぶれを防ぐには、カメラのISO感度設定をISO800~ISO1600に設定すると良いです。
昼間の屋外ではISO感度設定はAUTOでOK。
構図にとらわれすぎない、ということも大切です。
・歩きながらのとっさのスナップでは、水平・垂直が斜めになってしまうことが多いですが、それはかまいません。
・でも、止まってじっくり建物や構造物を撮る時、意図的に斜めにしたり下からあおったり(ローアングル)する場合以外は、水平垂直をできるだけ保ってください。
安定感がある写真になります(自然に良い構図となる)。

 

ルート

阪急王子公園駅からスタートし、春日野道駅まで高架下を歩きました。
その後、山側へ上がり、大日通商店街を通り抜け、王子公園駅へ戻った後は水道筋商店街で撮影をしました。

阪急王子公園駅~大日通り商店街

阪急王子公園駅近く高架下
阪急王子公園駅から高架下を歩いていきました。

阪急王子公園駅近く高架下02
高架下にはお店や家などが橋の間に建っていました。
木造建築が多く、割れている窓もあったため、かなり古い建物が多い印象を受けます。
道が坂になっているので斜めに見えたり、窓の大きさや位置が違っていたり、高架下ならではの趣がありました。
真上に線路があるのでもちろん騒音がすごいでしょうが、阪急電車の沿線ということで意外と土地代が高いのだとか…。

高架下ではDIYの工房などが最近できたそうで、お洒落な店構えが時々見えます。

 

阪急春日野道駅近く高架下
春日野道駅に着くと次は山側へ。かすがの坂に入ってすぐ、細い路地に入り、大日通り商店街へ向かいます。
商店街といえど、お店にはシャッターが下りていて、人気はほとんどありませんでした。

大日通り商店街の看板
昔ながらの看板などを撮って回りました。写真はお米(※)屋さん。
大日通り商店街を出ると、王子公園駅に戻っていきます。

水道筋商店街とその周辺

大日通商店街とは打って変わり、かなりの賑わいでした。

水道筋商店街01

POPで店の正面が覆いつくされているお肉屋さん、不思議と読みたくなってしまうPOPは圧巻です…。

水道筋商店街02
水道筋商店街の「太陽」と「月」。

まっすぐ進んだあとに裏の細い商店街へ行きました。
当記事のメインイメージに使っている写真ですが、壁が片側だけ傾いている通りはなかなか面白かったです。
表の通りより人の少ないここは灘中央市場というそうで、
不定期に開催される「紙皿食堂」というイベントの際にはたくさんの人で賑わうのだとか。

水道筋商店街近くガード下
商店街近くの阪神線のガード下を潜り抜け、

摩耶商店街の入り口
少し離れたとろにある、摩耶商店街というところにも案内をしていただきました。

地下通路

上の写真は商店街を南に進んだところの地下通路です。
道路の下をくぐるこの通路は、頭上すれすれの高さに天井があるので少し注意が必要。
以前はもう1本同じ通路があったそうですが、防犯上の理由でなくなってしまったそうです。

まとめ

東側の入り口から見た水道筋商店街とカラーコーン
街撮り教室の最中、岡本さんがこれまで撮影してきた写真をいくつか見せていただきました。
そこには、今はない映画館、商店街の街並みなどが、昔だとは思えないほど鮮明に映っていました。
写真は「その瞬間を切り取る」ようなものであると思っていますが、スナップ写真はよりその傾向が強いような気がします。
たとえ構図は優れていなくとも、撮影当時の何気ない風景が、何年、何十年先まで残り、
やがては貴重な思い出の一枚になるということを今回の教室で教えていただきました。

なので、「写真の技術を学ぶ」というよりは、「写真の楽しさ」を学ぶことができたような気がします。
もちろん、スナップを取るうえでの技術や心構えを教えていただきながらの街歩きでしたが、
岡本さんの知る灘の昔の様子を聞きながらの教室は、
灘にあまり馴染みのない私にとって、少しでも身近に感じることのできる体験でもありました。

ヤスワンフォトスさんでもレポートを公開されているので、ぜひ併せて読んでみてください。