Webディレクターが撮影同行するときに気をつけていること。

Webディレクターが撮影同行するときに気をつけていること。

こんにちは! 名古屋デスクのWebディレクター斎藤です。
Webサイト制作では、サイト内で使う写真を1から撮影したり、イメージ動画を撮影することも珍しくありません。
今回は撮影に同行するときに気を付けていることを、撮影の流れと一緒に紹介します。

撮影の依頼が入ったらすること

撮影の依頼をいただいたら、まずは、お客様にヒアリングを行います。
こちらから撮影をご提案した場合も、お客様のご要望はしっかりと確認します。
ご要望以外の確認事項としては、撮影希望の候補日、撮影の内容、集合時間、集合場所、お客様が撮影にかけられる時間を確認します。
撮影内容などを考慮し、カメラマンを何時間依頼するかをお客様と決めておきます。

【気を付けているポイント】

・撮影候補日は3日以上出してもらう
カメラマンとのスケジュール調整のやり取りを減らすことができます。
また可能であれば、撮影は3週間~1ヵ月後で設定出来ると、希望に合ったカメラマンをアサインしやすくなります。
※特に4~5月は混み合うので注意が必要です。
・撮影時間の設定
撮影開始時間の設定は重要です。
お店や病院などで撮影をする場合、お客様や患者さまがいらっしゃると、思うように撮影が出来ない場合があります。
そういったことを避けるため、お店や病院が開く前の早朝の撮影をご提案・設定します。
光の影響を大きく受ける現場の場合、日光の入り具合を考慮して時間を設定することもあります。
・駐車場の有無や料金の確認
カメラマンは多くの機材を持ち運ぶため、ほとんどの場合が車での移動となります。
撮影地の駐車場の有無や料金を確認しておきます。

カメラマンのアサインと見積依頼

候補日が決まったら、カメラマンのアサインと見積を依頼します。
名古屋デスクでは、個人のカメラマンに直接依頼を出すこともあれば、撮影サービスの会社にカメラマンを派遣してもらうこともあります。

【気を付けているポイント】

・依頼の時点で撮影の概要をしっかりと伝える
依頼フォームなどで概要を入力する場合もありますが、直接メールでのやりとりとなる場合は、最初に撮影概要(撮影場所・撮影日時候補・撮影の目的・撮影内容・撮影開始時間・集合場所・担当者名・担当者連絡先など)をしっかり伝えておくとアサインまでがスムーズに進みます。
また派遣の場合は、こちらの要望を伝えておくとことで条件に合ったカメラマンを選んでもらえます。
・ポートフォリオや実績を見せてもらう
カメラマンを派遣してもらう場合になりますが、初めてのカメラマンを派遣してもらう場合、どんな写真を撮る人なのか確認しておきたいですよね。
サービスの会社に依頼すれば可能な範囲でポートフォリオや実績などを見せていただけますので、確認してから依頼しましょう。
・納品形式などを確認
目的をWebだと伝えると撮影データの解像度をWeb用にして納品してくださる場合があります。
お客様の中にはWebだけでなく印刷用を想定されている場合もあるので、納品形式を確認し、要望を伝えておきます。
また、多くの場合は、全てのデータをもらえますが、納品枚数に制限などがないかも確認しておきます。

撮影日と費用の確定、撮影準備

カメラマンがアサイン出来たら、お客様に確定した日時と費用で問題がないか最終確認していただきます。
問題がなければ、事前準備を進めます。
動画の場合はお客様を交えてオンラインミーティングで打ち合わせをしてから見積発行となります。

【気を付けているポイント】

・延長料金について伝える
撮影は盛り上がってくると、延長してしまうことも多いです。
カメラマンは拘束時間で費用が決まるため、延長した場合は追加料金が発生することを必ずお客様にお伝えします。
・撮影場所の確保、許可取りの依頼
お客様によっては、特殊な環境で撮影することがあります。
例えば病院の手術の様子などです。
その場合、前もって入室の許可が必要であったり、予約が必要なこともあるので、早めに手配をお願いしておきます。
動画のインタビュー撮影などは静かな場所での撮影しますので、会議室などを使わせていただくことがあります。
会議室は予約制のところが多いですので、可能であれば延長を見越して想定時間より長めの時間で予約をお願いしておきます。
また屋外での撮影があるの場合は、雨天の場合の代替撮影場所も決めておきます。
・撮影当日の大まかなスケジュール
多くの場合、撮影はお客様の通常業務の合間に行います。
全員の集合写真を撮ることが出来るタイミングなど、こちらでは判断できない場合も多いですので、大まかな流れをお客様に確認しながら決めていきます。
・お客様に撮影イメージを共有
あらかじめどんなイメージの写真を撮りたいかを参考画像などでお伝えしておきます。
イメージをお伝えしておくと、お客様の方でも準備を進めていただきやすいです。
・撮影当日の服装
スタッフ紹介や集合写真を撮る場合、どういった目的、どういった見せ方をしたいかによって服装も変わってきます。
お店の場合は制服で撮影するとことがあると思いますが、スタッフのプライベートも紹介するのであれば私服も準備していただく必要があります。
また病院の場合は、先生方は白衣で揃えるのか、ユニフォームで揃えるのか、ネクタイ有り無しか、など事前に決めていただくと当日に慌てることがありません。
・デザインや撮影のイメージをカメラマンに伝える
デザイナーからどういったイメージの写真が必要か確認します。
場合によってはデザインが先に進んでいて具体的な写真内容が決まっている場合もあるので、あらかじめカメラマンにも共有しておきます。
すでにあるサイトの写真の差し替えの場合はURLを送っておくと、同じテイストで撮影してもらえます。
具体的な指示がない場合でも「こんなイメージで」というサンプルがあれば、参考として共有しておくと、カメラマンの方でもイメージを掴みやすいのでスムーズです。
・名簿をいただく
プロフィール写真などスタッフ全員の撮る場合など、撮り忘れや掲載漏れを防ぐため名簿をいただいておきます。

撮影前日

必ず、お客様・カメラマン双方に「明日はよろしくお願いします。」と、ご挨拶と確認のメールを送ります。
集合時間が変更になったり、待ち合わせ場所が変更になることもよくあります。
勘違いや行き違いを防ぐ前日に必ず確認をしておきます。

【気を付けているポイント】

・連絡先を伝える
当日、渋滞や交通状況など何が起こるか分からないため、カメラマンの携帯番号は必ず確認しておき、自分の連絡先も再度伝えます。
すでに連絡先を知っているお客様にも、何かありましたらこちらにご連絡ください、と自分の携帯番号をメールに記載するようにします。

撮影当日

まずはカメラマンと合流してから大まかな流れを確認し、撮影を開始します。
あらかじめイメージは伝えてありますが、現場でも細かいカットの要望などは直接伝えます。
あとは基本的にはカメラマンにお任せすることがほとんどです。

【気を付けているポイント】

・時間配分
時間配分に常に気を配り、タイムキーパーを務めます。
・名札やマスク
胸元に名札がついていたり、マスクを着けていることがあるので状況に応じて外していただきます。
・ネクタイや髪の毛
撮影してみると、ネクタイがズレていたり、髪の毛が顔にかかっていたりすることがあるので、撮影前にチェックし直していただきます。
・自分の服装
許される場合は、なるべく動きやすい服装で、身軽にしておきます。
カメラマンの機材を運ぶのを手伝ったり、撮影の邪魔になる物を動かしたり、積極的に動けるようにしています。
・声かけ
個人写真など、表情が硬くなりがちです。なるべく笑顔や柔らかい表情で撮っていただきたいので、こちらも明るく声をかけるようにしています。
・お名前と顔の紐づけ
個人写真の際は、カメラマンが撮影している横で、自分のタブレットなどでも写真を撮らせていただいています。その場で名簿を確認しながら、お名前と顔が一致するよう紐づけしています。
後からのページ更新がスムーズになります。
・撮影の確認
出来る限り、ポイントポイントでお客様にも写真を確認していただきます。
仕上がりがイメージとかけ離れていないか、なるべくその場で見ていただきます。

撮影終了~後日データ納品

全ての撮影が終了したら、カメラマンに納期を確認し、お客様と今後のスケジュールを確認します。
後日カメラマンからデータが届いたら写真をチェックして、お客様に納品します。
その後、順次デザインやWebサイトに反映します。

【気を付けているポイント】

・カメラマンと雑談
撮影終了後、5分でも時間があれば、カメラマンとお話しします。
今日の反省や、雑談などでも、プロから聞けるお話はとても面白くて勉強になります!
・お礼のメールをする
撮影から戻ったら、お客様とカメラマンにお礼のメールをします。
感想や意見などがいただけることもあり、次回に活かすことが出来るのでとてもありがたいです。

最後に

今回気を付けているポイントなどを書き出してみると、思いの外いろいろと出てきたので、何かひとつでも撮影同行の際の参考になれば嬉しいです。
「同行してもらって良かった」とカメラマンからもお客様からも言ってもらえるよう、今後も精進したいと思います。