杵と臼・ホームベーカリー・市販品。色々なお餅のつき方で味を比較してみた。

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みなさんは、お正月はお餅をたくさん食べましたか?
毎年杵と臼でついた餅をたらふく食べている藤木です。
私の父方の祖母の家(福井県)では、毎年12月30日にお正月のお雑煮用の餅つきをしています。
小さい頃から餅といえば、この杵と臼でついた餅でした。
ふと、ほかのお餅のつきかたはどんな味なのか気になり、この冬試してみましたよ!

杵と臼

まずはつく前の下準備。前日から行います。
餅米を洗い、一晩水につけておきます。

 

当日は朝からかまどで蒸します。
蒸し上がった餅米がこちら!

餅米を蒸す

つやつやしてて、もう既においしそうです!!
祖母の家では農業もしており、米も自家製です!

次に、「もちっこ」と呼んでいる餅つきの機械で一旦ついちゃいます。

もちっこ

毎年なんと13臼もつくので、朝から夕方までかかります。
我が家の餅つきは家族だけで行うので総動員は今回4人でした(杵でつくのが5人、餅の形に整形するのが3人+ちびっ子2人)。
時間短縮もありますが、体力の限界もあるため「もちっこ」を使います。

もちっこ完了

もちっこ使用中

途中までつき終わったら、臼へ移し替えます。
はい、冷めないうちについていきますよー!

もちつき

返し手

返し手

餅のつき上がり

白くてツヤッツヤなお餅が完成しました〜!
だいたい人の手では50回くらいついているんじゃないでしょうか。

餅の移し替え

餅の移し替え

完成したお餅は、手で丸めていきます。
一応はかりで量ってるんですが、おばあちゃんはもう針を見ないで手の感覚で量っちゃってます。

餅の整形

写真は鏡餅用です。

全部で13臼あるので、どんどんつきます!
ちびっ子も!

子どもが餅をつく様子

まだまだつきます!

ドンドン餅をつく様子

お昼休憩にはつきたてのお餅をいただきます。
我が家では、おろし・きな粉・あんこの3種類です。

つきたて餅

午後からもう一踏ん張り!

ドンドン餅をつく様子

つき上がったお餅は、もちこを振ったお盆に乗せて運びます。

餅をお盆に乗せる様子

お盆に乗せた餅

これは海老餅ですね。
鮮やかなピンク色をしています!
我が家では白餅だけでなく、色んな種類のもちをつきます。
白餅、小米餅(米:餅米=1:1)、豆餅、黒豆餅、海老餅、海苔餅。
白餅、小米餅以外はすべて伸します。

餅を伸す様子

杵と臼でつく餅は準備もつくのも大変ですね。
でもつきたてのお餅が食べられること、みんなでワイワイ楽しめることプライスレスです。

ホームベーカリー

つく前の下準備として、餅米を洗うことは同じです。
ひとつ違うことは、水につけずザルに上げてから30分で良いとのこと(レシピより)。

餅米をザルに上げる

30分経ったので、ホームベーカリーに投入します。
水も分量分入れました。

餅米をホームベーカリーに投入

炊飯器のように「炊く」といった感じだと思います。
「もちつきメニュー」50分でセット。

ホームベーカリーで餅つきメニューセット

50分後は余分な水分を飛ばすために蓋を開けてつくようです。

ホームベーカリーで餅つき

激しい!

できたお餅がこちら!
なかなかつやがあって、弾力もありおいしそうです!

ホームベーカリーでついた餅

餅を整形

3合で、こんなに出来てしまいました!

整形した餅

杵と臼でつくよりも短時間で手間もかけずに出来ちゃいました。
1人だと整形するのに時間がかかるので、2人くらいがちょうど良い感じです。

市販品

最後は市販品です。準備も何もありません! スーパーで買ってくるだけです。

市販の餅

初めて市販のお餅を買ったのですが、案外リーズナブルでした。こちらは10個くらい入って300円でした。

比較

ではいよいよ本題の味比較をしたいと思います。

色々なつき方の餅

左から、「杵と臼」「ホームベーカリー」「市販品」の順です。
見た目はさほど変わりません。
市販品以外は手で整形したので形が悪いくらいです。

オーブントースターで焼きました。

餅をオーブントースターで焼く様子

左から、「市販品」「杵と臼」「ホームベーカリー」の順です。

焼けました。

餅の焼き上がり

焼けたのがこちら。

焼き上がり

結果

杵と臼

杵と臼でついた餅

 

・のび具合:のびる。
・味:おいしい。木の風味。
・食感:柔らかい。

ホームベーカリー

杵と臼でついた餅

・のび具合:ブチッと切れる。(水分量の問題が考えられる)
・味:おいしい。
・食感:つぶがある。

市販品

市販の餅

・のび具合:あまり伸びない。弾力がある。
・味:おいしい。米の味が弱い気がする。
・食感:弾力がある、かたい、しっかり。

結果、予想以上にほとんど味に差がありませんでした。どれもおいしかったです!
餅米の種類、つき方、ついてからの時間、水分等にもよると思います。
唯一言えるのは、杵と臼でついたお餅は木の風味が微かにして手作り感があること。
味についてはそれほど差がありませんでしたが、出来上がるまでの行程の楽しさは断然「杵と臼」でつく方法ですね!
色々な種類のお餅が作れるという楽しさも! つきたても食べられます。

地域のお餅つき大会もよく見かけるので、みなさんもぜひ参加してつきたてのお餅を楽しんでみてください!