手作りカーテンの布と絵の具について考えてみた。

 

こんにちは、むしゃむです。白いカーテンを見ると絵の具を塗ることを想像してしまいます。
オフィスにカーテンがなく殺風景なので、もういっそ手作りしたほうが早く安く済むのでは?と思いはじめたのがきっかけです。
そこでいきなり備品を手作りするわけにもいかないので、まずは棚にちょっとかわいい目隠しのカーテンをつけて実験してみることにしました。
また服や小物に手軽に好きな柄を描けたらいいけど、そもそも普通に絵の具で布に描いて大丈夫なのか、雑貨づくりによく使う布を使って検証していきます。
ちら見するネコの図柄で棚の目隠しを作ってみようと思います!

用意した布
・オックス
・ブロード
・シーチング
・100均のカーテン布(綿100%かなり厚め)
 布は新宿オカダヤで購入しました。
どれも手芸で使う綿布で、簡単に紹介するとこんな感じになります。
・オックス→厚手の丈夫な生地。小物やバッグに使われる。
・ブロード→目が細かく薄い透け感のある生地。ブラウスやシャツなど。
・シーチング→ブロードに比べると少し目が粗く厚め。エプロンやシーツなどの生地。

左から、オックス、ブロード、シーチング、100均の布です。
写真だととてもわかりづらいですが… 。よく見ると厚みや目の細かさの違いがわかるでしょうか。
絵の具は普通のアクリルガッシュと、布描き専門の布えのぐを用意しました。

用意した絵の具
・ターナーアクリルガッシュ
・ターナー布えのぐ

アクリル絵の具について

アクリル樹脂を用いて作られたアクリル絵の具は、もともと壁画を描くために開発されたものなので、基本何にでも描くことができます。
1本20mlで定価292円です。色は200種類ほどのバリエーションがあります。画材店ならだいたいどこでも売っています。最近は100均にも置いてあるそうです。
知らなかったのですが、アクリルガッシュにファブリックメディウムというメディウムを混ぜれば布に描くことができます。少ない色数しか使わないとかであればこれで万事解決のようです…
アクリルガッシュの方が手軽に入手、製作ができるので単体で塗り比べて違いを見ることにしました。

布えのぐについて

布えのぐは布専用の溶剤を混ぜたアクリル絵の具です。
値段はアクリルガッシュと同じで292円。普通のアクリル絵の具より高いかと思いきや一緒なんですね。
色は50色ほど扱っていました。

塗り分けてみる

簡単にたくさん作ってためしたかったので、一緒に買ったハマナカのペイントクラフトというシートをカットして、台所スポンジに絵の具をつけてステンシルのように色をのせました。

以下のようにそれぞれ塗ってみます。
・オックス×アクリルガッシュ
・ブロード×アクリルガッシュ
・シーチング×アクリルガッシュ
・オックス×布絵の具
・ブロード×布絵の具
・シーチング×布絵の具
・100均のカーテン布

オックス×アクリルガッシュ

目が粗いので少しざらついた質感という感じです。
生地が厚いので絵の具がのりにくいです。水で薄めて塗ったらにじんでむらがでてしまいました。
筆とかを使えばもっときれいに塗れると思います。

ブロード×アクリルガッシュ

目が細かくきれいに色がのせやすいです。
ただ塗りすぎると絵の具が裏にうつります。

シーチング×アクリルガッシュ

ブロードに塗ったときと見た目はほぼ一緒です。
少し厚いので裏うつりはしませんでした。

オックス×布えのぐ

布えのぐは伸びがよく、軽く色が塗れました。
薄めたい場合は専用のメディウムを混ぜるときれいにグラデーションができます。
それから、絵の具を重ねても厚みが出ずやわらかいままです。

ブロード×布えのぐ

薄い生地と絵の具の相性がよく、絵の具がとてものりやすいです。
きれいにのるのでスポンジの角の跡もくっきりついてしまいました。
筆で普通に描いても大丈夫な感じがします。

シーチング×布えのぐ

これも絵の具がのりやすかったです。
ブロードと比べ少し目の粗さがあり、透け感がでます。

 

100均のカーテン布


100均に寄ったらカーテン布なんてものが売られていました。
マスキングテープを貼って布えのぐをポンポンしたらこうなりました。
あまり細かい柄は難しそうですが、シンプルな柄なら簡単にできそうです。

 

まとめ

どちらの絵の具でもちゃんと描くことはでき、大きな違いというほどのものはありませんでした…
オリジナルのグッズを作ろうと思ったら、用途によって使い分けたほうが良い仕上がりになりそうです。
身につけるものは布専用の絵の具、そうでないものはアクリルガッシュでOKという感じでしょうか。

使ってみた感触

アクリルガッシュ

・アクリルガッシュは布に重ねていけばいくほどざらつきや厚み、固さがでてしまう
(メディウムを混ぜれば手触りは解消されると思います。でも色をたくさん使うと毎回混ぜるのが大変そうです。)
・乾くのが早すぎてゆっくり細かい作業をするのには向かなそう
乾きが早いのは紙などに描くととても心強い特徴ですが、この場合布が絵の具をどんどん吸っていくのでちょっと大変でした。

布えのぐ

・なめらかで布に描きやすく伸びやすい
・ややゆっくり乾き、乾いても柔らかい
さすが布専用。色数はそんなになくとも、混ぜればだいたいの色ができそうです。
また布用インクやペンなど、大きな画材店に行くと豊富な種類が揃っていました。

布えのぐ、布専用インク向き

・身につけるものや洗濯するTシャツ
・どちらかというと細かい繊細な柄にしたい
・絵の具をたくさん使いたい、塗り重ねたい

アクリルガッシュでもよさそう

・手触りを気にしないもの
・裏に色がうつっても気にならない目隠しの布など
・洗濯する予定のない小物、ケース
・いろんな色を使いたい

などなど…
(※作られる場合はエプロンして下に新聞紙などをひいてください。服に付くと落ちません。)

見られている感じがします。やや和やかな雰囲気になりました!

ひよこはシャツに布えのぐで描いたものです。
またひっそりこんなグッズを増やしていき、オフィスにカーテンをつけることを説得していきたいなと思います。