DIYで畳を小上がりにスキップアップする。

スキップアップ畳スペースこんにちは。最近、DIYの腕が少し上がった藤中です。

ネクストページには憩いのための畳スペースがあります。
これまで畳をべた置きしており、人が通るたび畳を踏むので、だんだん“ふち”が痛んできました。

置き畳

今回は畳の保護と、デザイン性を考え、畳をスキップアップしてみます。

イメージはこんな感じです。

スキップアップイメージ

構想・設計

まずIllustratorを使って、設計します。

上面図今回は会社にある畳8枚を利用します。
真ん中にちゃぶ台を置き、周囲を正方形の畳8枚で囲む想定です。

どの程度の高さ上げるかを悩みましたが、畳からはみ出して寝ている人もいたので、脚を放り出せるよう、最小限の高さだけ上げることにします。
住宅などでは、下を収納スペースにするため、大きく上げることが多いようです。

ベースは厚さ24mmの合板。枠はデザインとコストの両方を考慮して、WOODPROの足場材にしました。

購入~組み立て

ネットで合板を注文するとき、カットも同時にお願いします。
Illustatorで引いた図面をPDF化して送り、間違いないようカットしてもらいます。

合板カット図※畳サイズ700mm×700mm。

注文から3日程度で到着した合板。

シナランバーコア合板

どうせ枠組みで見えなくなるので、普通の合板でよかったのですが、以前、パーティションを制作したときに、普通の合板にして、その荒々しい品質にがっかりしたので、今回はつるつるのシナランバーコア合板にしました。見えないオシャレです。

木工用ボンドで貼り付け、枡を作ります。

枡枠組

普通のカットだと、どうしても1mm程度の誤差が出てしまうので、適当につじつまを合わせながら組んでいきます。
(正確に機械でカットするNC加工、プレカットというものがありますが、普通の木材屋さんではやっていません。)

はたがねが4本なので、数日に分けて作業。1週間ほどで、畳8枚分の枡が完成しました。

次に横板です。

WOODPROの足場材は、ダメージ感のある見た目が魅力。

以前パーティションを作ったときに余ったワトコオイルを塗ります。

枠

ワトコオイルは1日程度で乾きます。完全に乾いたら、枠板もボンドで貼り付け。

枠の貼り付け

足場材は杉板で柔らかいので、できるだけ当て木をして固定します。木工用ボンドの硬化時間は温度にもよりますがだいたい1日。足場材が“そって”いても、押さえつけて固定できます。

中央の掘りごたつ? 用の枠も作ります。ここはボンドだけでは弱いので、ねじ止めします。

枠いろり部分

完成

サイズ変更できる畳スペース

今回、パーティションのように大きいものではなく、マスが8つだけなので、インターンに手伝ってもらいながら、簡単に作ることができました。

用途やレイアウトに合わせて、4~8枚までフレキシブルに大きさを変えられます。

寝てみると、適度にクッション性があり、床の温度が直接伝わってこないので微妙に暖かい。
床にべた置きしていたときと雲泥の差です。

早速、完成記念、タコパをしました。

タコヤキパーティ(タコパ)

スタッフからは「歴代最高作品」のお墨付きをいただきました。
工作も簡単で、見た目もよい今回のDIY。
用途に合えば、ぜひチャレンジしてください。

脚をはみ出して使える