昨年のクリスマスは、皆様いかが過ごされましたか。
私はスカートを作っておりました。無論、光らせるためです。
こんにちは、エンジニアのひろしです。
はじめに
前回の記事で作ったサーキュラースカート。私の部屋で所在なさげに揺れていましたが、満を持してこれを光らせたいと思います。
前回はスカート作りの様子をお伝えしましたが、今回は後編として、
- ArduinoでLEDを光らせる
- スカートを光らせる
様子をお送りします。
ArduinoでLEDを光らせる
Arduinoとは?
インタラクティブな作品を作ることができるマイコンと開発環境のセットです。
Arduinoボード(マイコン本体)はamazonでも購入が可能です。
Arduinoのマイコンボードは入門用の「ARDUINO UNO」や、沢山の入出力ピンを持つ「ARDUINO DUE」など様々な種類があります。
今回の光るスカート作りでは、「ARDUINO NANO」を使用しました。小型でやや廉価なモデルです。
多様なセンサーを接続して高機能なガジェットも作ることができますが、今回やることは「LEDをチカチカさせる」だけです。
IDEのダウンロード
Arduinoのサイト(https://www.Arduino.cc)から、Arduinoの開発環境を入手できます。
OSを選び、
「JUST DOWNLOAD」でzipファイルがダウンロードされます。
ダウンロードしたzipファイルを解凍して、プログラムを作ります。
LEDをチカチカさせる

void loop() {} に囲まれた記述は、繰り返し実行され続けます。
これが今回のスケッチ(プログラム)です。
このスケッチは「Arduinoボードの9番ピンから電圧を出力する」ことしか行いません。
LEDが光るよう、9番ピン→抵抗器→LED→GNDの電気の流れを配線します。
配線してスケッチを書き込んでみると…。
光る!

光る!
スケッチの動作確認ができたところで、パーツをスカートに取り付けていきます。
スカートを光らせる
前回作ったスカートは2層構造になっています。
外側の層の裏地にArduinoとパーツを取り付けます。
パーツの取り付け
まず、抵抗器を縫い付けます。
抵抗器の足に導線を繋いで、LEDの+極(長い方の足)に繋ぎます。
LEDの-極(短い方の足)にも導線を繋ぎ、GNDに繋げる道にしておきます。
導線が絡まらないよう、スカートの生地に縫い付けて固定します。
LEDを3つ取り付けてみました。
Arduinoボードの取り付け
パーツを取り付けたところで、Arduinoボードもスカートに装着します。
導線がつっぱらないような位置を選んで装着します。
これで、Arduinoを電源に繋げばスカートを光らせることができます。
完成
動力をPCからの電気で賄うため、USBをPCに繋がなければ光りません。お腹からUSBケーブルが出ている様相はとんだハードコア・テクノです。

臍の尾がUSBケーブルの人間。
改善案・今後のアイデア
- 電池から動力を得られるようにする。
- 配線を基盤にはんだ付けし、配線ボードを無くすことで軽量化。
- スイッチで光のON/OFFができるようにする。
- LEDをとにかく沢山つける。色を変える。
- 変化に反応するように(走ると光る、暗くなると光る、音楽が聞こえると光るなど)。
- シャツも光らせる。
おわりに
LEDが光るだけでも、組み合わせを工夫することで楽しいものを作って遊ぶことができます。
皆様も、何かお好きなものを光らせて楽しんでみてはいかがでしょうか。