こんにちは、「どこに住んでいるの?」と聞かれたときに的確な粒度で回答できるようになりたいやまもっちゃんです。「千葉のどこ」とか、「その地名知らない」と言われないように日々挑戦しています。
私は仕事でパソコンとにらめっこし、通勤中もどうぶつの森、帰宅してもスマホでドラマを見ていて、おそらく14時間以上は、モニターを見ています。目が疲れます。
癒やしを求めて、バードウォッチングイベントへ参加することにしました。ちなみにメインの画像は私のバードウォッチングのイメージです。まったり座れると思いましたが、バードウォッチングには全く座っている暇はありませんでした。
初心者向けバードウォッチングの会を探す
イベントは複数の団体が主催しており、各地で頻繁にイベントが開催されていました。レアな野鳥を求めて、ツアーで北海道や、海外へ行くものも!
私は日本野鳥の会 東京支部の定例探鳥会に参加しました。 東京支部の定例探鳥会は、駅近で行きやすい場所が多い印象です。
- 三番瀬 船橋市
- 新浜 市川市
- 谷津干潟 習志野市
- 多摩川 多摩市
- 東京港野鳥公園 大田区
- 多磨霊園 府中市
- 清澄庭園 江東区
- 明治神宮 渋谷区
- 高尾山 八王子市
- 葛西臨海公園 江戸川区
日本野鳥の会は、メインのウェブサイトと支部のサイトが分かれています。イベントの詳細情報は各支部の懐かしい感じのウェブサイトから情報を探します。(PCでの閲覧がおすすめです…)
持ち物と服装
必須のもの
- とにかく暖かい格好(夏は水分補給をしっかり!)
- 動きやすく、身軽な格好
以下の持ち物は、首からさげたり、小物は、バッグに入れるようにして、両手を空けられるようにしておくことが重要です。
なるべく持っていきたい(貸出してくれることも有)
- 双眼鏡
母からもらった景品の双眼鏡で行きましたが、割と見ることができました。
ちょっと慣れてきたらほしい
- 野鳥図鑑
イラストで特長が書かれたもののほうが初心者にはおすすめらしいです。
玄人グッズ
- フィールドスコープ(望遠鏡)+三脚
物によっては20〜60倍くらいで野鳥を観察できるようです。実際に映し出された野鳥は、度肝抜かれます。
野鳥の会の人だからグッズ
- カウンター
ものすごい勢いで野鳥を数えていらっしゃいました。
初心者には早かったもの/あまりみんな持っていなかったもの
- 三脚
移動しながら野鳥を観察します。まず野鳥を見つけられない初心者には早かったです。
- いいカメラ(スマホ+双眼鏡でとてもいい仕事をすることが判明)
カメラで写真を撮るより双眼鏡を覗いて見ている人のほうが多い印象でした。参加した日は、撮るより見る派が多かったのかもしれないです。
鳥より先に優しいおじいちゃんたちに癒やされる
一般参加OK、事前予約なし、定刻に現地集合ということで、少しドキドキしましたが、清澄庭園でのバードウォッチングに参加してきました。
入り口に着くと、おじいちゃんとおばあちゃんがいらっしゃいました。6〜70代がほとんどです。
主催者のような雰囲気のおじいちゃんに話しかけると、
「参加者はこちらに名前を書いてくださいね。名前を書くとね、何かあったときに保険がおりるからね。」と参加者リストに名前を書いて、参加費200円を支払ました。200円での娯楽、なかなかないですね。
リストに名前を書き終わると、別のおじいちゃんが、「荷物はね、ここに10円で入れれるよ。後で10円返ってくるしね」と教えてくれました。
清澄庭園には、ロッカーも完備してありました。荷物について何も考えておらず、手荷物がたくさんあったので、とても助かりました。
その後もおじいちゃん、優しい。「最後にこの紙に観察結果書くからね。ペンないの?これ貸してあげるよ。」
都会のひとり暮らしには染みました。どうぶつの森で、たくさん果物を貢いでもこんな付き合いはできないですね。
参加者の人には、野鳥の説明が書かれた手作りの紙と、野鳥の情報が記載された「すずがも通信」などをいただきました。手書き、味があります。
バードウォッチングは、瞬発力が大事
荷物をロッカーに入れようと奮闘していると、
「つぐみがいるねぇ」
突然のおじいちゃんの声にみんなが一斉に双眼鏡をむけます。
私は荷物がいっぱいで出遅れてしまいました。急いで加わろうとしましたが、「あそこに今つぐみがいたんだよ」とおじいちゃん。既に飛んでいってしまってました。
清澄庭園には、庭園を見に来ている観光の方も多くいました。3人くらいの方が双眼鏡をのぞいていたので、その方向を見ても、どこに鳥がいるのか全くわかりません。私には、こんな風に見えています。
清澄庭園ではカモが狙い目
「野鳥はねぇ、日本で確認されているのら633種類でね、世界では10000種類なんだけどもね、台風に紛れて日本に来たりして、どんどん日本で確認されている野鳥が増えているんだよ。数は、あいまいなんだけどね。」と野鳥協会の橋本さん。
庭園の中央には、大きな池があり、そこには約300羽のカモがいました。野鳥図鑑を見せてくれながら、あの頭が黒いのがメスで、あれは何でと教えていただきました。夜行性でお昼は寝ているカモが多いですが、人間がエサをくれることを覚えたカモが近くに寄ってきます。
パンをあげる人が多いそうですが、食べきれないパンは池の底に溜まりヘドロになってしまうようで、日本野鳥の会ではエサをあげないルールにしているとのことでした。カモ達はあまり素早く動かないので観察しやすく、写真も収めることができました。
フィールドスコープの解像度とおじいちゃんの野鳥の発見力がすごい
「アオサギに合わせたよ!」
おじいちゃんが、フィールドスコープという望遠鏡でピントを合わせてくれます。
「お、おおおおーーーー!めっちゃはっきり見える!!かわいいー!」驚きと興奮の声が出ます。
フィールドスコープで見るとまるで目の前にいるかのようにはっきり見えます。その鮮明さに驚きました。
昔、月を撮る時にカメラを望遠鏡に向けることがあったのでやってみると、スマホのほうがいいよということでチャレンジしてみました。 至難の技でしたが、きれいにとれました!
まさかこの双眼鏡とiPhoneでも少しはきれいに撮れるのではと試してみました。
効果を発揮して、先ほどのカモもこんな風に撮れました。
その後もおじいちゃんがどんどん野鳥をフィールドスコープで捉えてくれて、たくさんの野鳥を観察できました。
ほとんどの野鳥は、長く木に止まっていないので、呼ばれたらすぐ覗きにいける範囲にいることにしてたくさん見ました。
カワセミが人気の理由はじっとしてくれるから
「カワセミがいるよ!」と言うとみんなが一斉にそちらを探します。
カワセミは、ブルーのきれいな鳥です。 以前、公園を散策しているとカワセミの里というところでバズーカみたいなカメラを構えた人だかりを見つけて、名前を知っていました。
「カワセミってレアな鳥なのですか?」と聞くと、
「いや、実はそんなことないよ。でもカワセミはね、ブルーの色がとても綺麗ということと、じっとしててくれるから写真に撮りやすいし、双眼鏡でも見やすい鳥なんですよ。」とのことでした。
確かに近くの石に止まったカワセミは、野鳥の会のバイトの鳥なのではと思うほど、じっとしてくれていて楽しませてくれました。観察、撮影するのもじっくりできました。
私たちが、フィールドスコープを覗いて興奮していると 「何が見えるんですか?」と外国人カップルがフィールドスコープに興味を持って話しかけてきました。
すかさずおじいちゃんは、「カワセミですよ。ぜひ覗いてみてください。無料ですよ。」 と誘います。
こんな調子で道行く人をどんどん巻き込んでいくおじいちゃん。人だかりができました。みなさん「大きく見えるね!かわいい!」と言っていて、なんだか嬉しい気持ちになりました。
最後は今日見えた鳥をおさらい
みんなで最後に集まって、どの野鳥が何羽いたのか記録に残しました。今日は25種類の野鳥がいたようです。その中で私が見ることができた野鳥です。
- カルガモ
- オナガガモ
- ホシハジロ
- キンクロハジロ
- アオサギ
- カワセミ(オス・メス)
- オナガ
- シジュウカラ
- ヒヨドリ
春の鳥と思っていたウグイスもいたようです。まだ繁殖の時期ではないので、ホーホケキョじゃなく、チョチョチョと鳴いていたとのこと。春以外、いないと思っていた…。
野鳥を探す極意、まずは鳴き声を聞く
バードウォッチングで一番難しかったことは、まず野鳥を見つけることでした。なぜそんなに早く野鳥を見つけられるのかとおじいちゃんに話を聞くと、「鳴き声で方向や種類が分かるんだよ。まずは、鳴き声を覚えるといいよ」とアドバイスをいただきました。鳴き声でだいたい獲物を捉えてから双眼鏡で覗く流れのようです。
また野鳥の鳴き声から季節の移り変わりが分かることができるようで、ぜひ野鳥の鳴き声を習得したくなりました。日本野鳥の会が公開している野鳥の鳴き声がYouTubeにあるので、これを勉強して次回は臨みたいと思います。(チョチョチョうぐいすがありました!)
さて、ずっとおじいちゃんと書いていましたが最後に顔出しOKの承諾をいただきました。
萩島さんです。バードウォッチング歴20念の御年60歳。 名古屋の野鳥というブログをされています。
今日の写真が「2017/12/17」のページにありました。度肝抜かれるくらいきれいな写真です。
まとめ
バードウォッチングのイメージはまったりゆったり楽しむというイメージでしたが、全然まったりしていませんでした。野鳥はすぐに飛んで行ってしまうので、その一瞬を捉える俊敏さが必要です。
私は野鳥が可愛すぎて、興奮で心臓が逆に痛くなってしまいましたが、たくさんの野鳥をきれいに見ることができて、癒し効果は抜群でした。