こんにちは、今週のブログ担当デザイナーの西川です。
家の近所に神戸を代表する王子動物園があります。物心つく前から何度も訪れている大好きな場所です。
年に5回としても100回以上は行っている計算になります。叔父さんが電気屋をしており、飼育員さんの事務所のクーラーを付け替えの手伝いに行ったこともあります。
今回は王子動物園に100回以上行き、動物園の飼育員かデザイナーのどちらかになろうか迷っていた僕が、神戸市立王子動物園のオススメをご紹介します。
神戸市立王子動物園
神戸市立王子動物園は兵庫県神戸市灘区の王子公園内にある動物園です。
もともとは諏訪山公園内にあった諏訪山動物園が始まりです。ゾウの諏訪子は今の王子動物園まで歩いて移動したそうです。今でも諏訪山公園に行けばオリの跡が残っています。
ジャイアントパンダ、コアラ、アムールトラ、アムールヒョウ、ユキヒョウなどの希少動物をはじめ136種類847点の動物がいます(2015年10月11日時点)。
1.スムーズに入園したいなら車より電車を使う!
王子動物園に来る時は、三宮などに車を停めて電車やバスで移動することをオススメします。
電車の最寄駅は阪急電車神戸戦 王子公園駅です。
- 大阪(梅田)方面からは、阪急梅田駅から30分(特急、普通乗り継ぎ)
- 神戸(三宮)方面からは、阪急三宮駅から4分(普通乗車)
休日は大勢の人が訪れ、車で来ると駐車場に入るまでに並ぶことがよくあります。王子動物園は王子スポーツセンターと隣り合わせのため、スポーツの大会も頻繁に開催され混雑することが多いです。
家族でやって来て、お母さんと子供が先に降りて、お父さんだけ車を停める列に並ぶ光景をよく目にします。

せっかく朝から来たのに、駐車するまでに1時間かかることもありえるので電車がおすすめです。

阪急王子公園駅の西側出口、横断歩道を渡ってすぐに動物園があります。たくさんのパンダのイラストが出迎えてくれます。
駐輪スペースもありますので、こちらを使った移動方法もオススメです。
2.中学生以下の入園料が無料!
王子動物園は平成22年10月1日(金曜)より中学生以下の入園料が無料になりました。
入場料が無料なのでお子さんと気軽に遊びに行きましょう。大人の入園料は600円です。
年間パスポートもあります。3000円6回来たら元が取れますので、オススメです!

券売機で切符を買う際に勢い余って突き指してしまいました…。100回も来ていればこういうこともあります。
3.王子動物園は左回りで周る!
王子動物園は左回りで見ていくことをオススメします。
まず、入って左側を進むとヤギやウサギなどと触れ合える、動物とこどもの国があります。
園の入り口でパンフレットとは別の、エサやりや動物と触れ合えるスケジュールをもらえるので、忘れずにもらっておくと便利です。触れ合いイベントなどが午前中やお昼に集中していることや、最初に小動物を見てから後からパンダや猛獣などを見て周れるので左回りで行くことをオススメします。

餌やりスケジュールの紙は事務所の前にあるので貰っておきましょう。
こどもの国ではパンフレットなどの紙類は鞄にしまいましょう。ヤギに一瞬で食べられます。
動物が歩きまわってますが、自分から手を出すと噛まれたりするので、動物から寄ってくるのを待ちましょう。噛まれるとわりと痛いです。ラマは唾をはきますので、避けましょう。

ガチョウのがっちゃんが近づいてきました。100回も来ているから顔を覚えているに違いない…スマホをつつかれながら写真を撮りました。。
4.ジャイアントパンダとコアラが同時に見られる!
王子動物園にはジャイアントパンダとコアラがいますが、
日本国内でパンダとコアラを同時に見ることが出来る動物園は、なんとこの王子動物園だけです。

100回も来ていたら動物がいないことなんて気にしません。撮る予定だった写真が1枚減ったぐらい気にしません。
残念ながら今回レッサーパンダは屋外にはいませんでした。
王子動物園は動物の繁殖にとても力を入れているので、妊娠中などで非公開になっていることがしばしばあります。レッサーパンダの赤ちゃんが生まれたら、また見に来たいと思います。いつかジャイアントパンダの子供も生まれるといいなあ。

100回も来ていたら30分待っても、カバが水から出てこないぐらい普通のことです。
ちなみに今日本の動物園にいるカバの多くが、王子動物園にいたカバの茶目子と出目男の間にできた17頭の子供とその孫になるそうです。王子動物園の歴史を感じます。
5.ゴリラへの熱い愛!
王子動物園にはヤマトとサクラというゴリラがいました。
この2頭は兄弟のように育ってしまったため、夫婦にならずに繁殖ができませんでした。
そこで、絶滅危惧種のゴリラの繁殖を成功させるため、長身のがっちりした体格でメスゴリラ好みだという男性飼育係の川上さんがサクラの気を引き、シャイなヤマトにやきもちを焼かせて、繁殖を成功させる作戦を考えたそうです。
しかし、子供は生まれず、2頭は今年6月に他の動物園に貸し出しされました。残念ながらヤマトはその直後に亡くなってしまったそうで、悲しいです。
ところで、園内にはゴリラの置物がいくつかあります。チンパンジーなどがいる放養式動物舎の片隅に昔からあるゴリラの置物ですが、少し変わった置物のため、ここに来ると通り過ぎると泣き出す子供をよく見かけます…。

眼力がすごい!
6.お昼ご飯は王子カレー!
長い滑り台を下った先、昔懐かしの乗り物がある遊園地の中にある「カレー王子」。
入り口がわかりづらいこともあるので、見落としがちです。
別にゾウが見えるレストランあり、そちらのほうがメニューが豊富ですが、あえて「カレー王子」をオススメします。
味は普通ですが、懐かしい気持ちになれるので、僕は好きです。テイクアウトもできるので天気の良い日は外で食べてもいいですね。

辛くもなく甘くもなく特別な味がするわけでもない普通のカレーです。
7.大人になって良さが分かる異人館「旧ハンター住宅」
王子動物園の東側にある異人館で、現存する神戸の異人館の中では最大規模のものの一つです。
館内は4月、5月、10月の1日~末日にだけ入ることができます。
ステンドグラスやシャンデリアなどもあり、とても綺麗です。
ベランダは水が流れるようにわざと傾いています。
建物が古いから傾いているわけではありません。

ベランダの板と窓枠は簡単に外れるそうです。彼女にうんちくを話していたら案内の人が後ろから更にくわしい小ネタを放り込んできました。
元々はテラスのように開けていたようですが、日本の気候に合わせて後から板と窓枠が嵌めこまれたそうです。 案内の人に質問すると、建物について詳しく教えてくれます。
8.動物好きほどハマる、動物科学資料館!

入り口には動物のパズルが生息地ごとに組み合わされた木製の世界地図があります。
ペンギンゾーンに隣接している動物科学資料館。
ここには、動物について実物標本、模型、装置、映像などを使い、わかりやすく楽しく学ぶことができます。
動物教室や講演会なども開かれるのでとても勉強になります。
図書室では動物や自然関係の図書を閲覧することもできます。
入り口には、国内最高齢のチンパンジー「ジョニー」の等身大フィギュアがあります。
特殊メーク技術により作られていて、本物とそっくりです。

剥製のように見えますが、実物大フィギュアです。
探偵ナイトスクープで取り上げられたこともあり、実は僕も映像のどこかに右腕だけ映っています。

探偵ナイトスクープの松村探偵は思ったより背が低かったです。チンパンジーをかたくなにオランウータンと言ってました。
まとめ

ゴリラの森ではゴリラの生態を実物そっくりに再現しています。ゴリラの気持ちを感じましょう。
動物の写真を撮るときはガラスや檻に出来るだけ近づいて撮る方がいいですが、柵の中に入ったりはしないでください。
また、写真を撮るときにフラッシュをたいたり、動物の気を引こうとガラスや檻をたたくなどは絶対にしないようにしましょう。動物たちも我々と同じように生きているので、こちらの思い通りにいかなくてもそっとしてあげましょう。

ガラスの檻は大体傷だらけで反射もしますのでうまくは撮れません。止まってくれ!と願っても彼らは動き続けます。
王子動物園は坂道が多いので歩きやすい靴で来たほうが良いです。
100回以上来ていますが、いつも子供の頃に戻ったような気分になります。
4月の夜桜通り抜けや8月の夜間開園など、季節限定のイベントもあり、季節ごとに楽しめます。
子供の頃は無料で入園できるので何回も来て、恋人ができたらデートに、結婚して今度は自分の子どもと一緒に。
訪れるたびに新しい発見がありますので、この週末は動物園に行かれてはいかがでしょうか?