男性社員が4ヶ月育児のために時短勤務をして感じたこと。

男性社員が4ヶ月育児のために時短勤務をして感じたこと
先日第2子出産に伴い、4ヶ月間時短勤務をしていたので、その時に感じたことなどをまとめました。
ワークライフバランスを考えている方や、私と同じように男性の育児休暇や時短勤務を考えている方に参考になれば幸いです。

我が家は妻と長男(3歳)の3人家族だったのですが、8月に第2子を出産予定ということで
8〜11月の4ヶ月間時短勤務することを会社に伝えました。
勤務時間は通常10:00〜19:00の8時間勤務(1時間休憩)なのですが、10:00〜17:00の6時間になります。
4月頃に前もって社長には相談していたのですが、「いいよー」 という感じですんなり承諾いただきました。
育児に理解のある会社というのは、社員にとってありがたいですね。

時短勤務のきっかけ

今回第2子の出産に合わせて時短勤務にしたのですが、長男の出産の時には通常勤務のままだったので、時短勤務は今回が初めてになります。

なぜ今回時短にしようと思ったかというと、家族のために会社を休む、働く時間を短くする機会はそんなにないと思ったからです。
普段会社にいる時間が長ければ長いほど、家族に割ける時間は短くなります。
もちろん世の中にはうまく両立させている人が大勢いますし、私自身の働き方にも問題があるのかもしれません。
ただ出産が理由であれば、育休や時短の相談を会社にしやすいということもあり、一度仕事よりも家族を優先する働き方をしてみようと思いました。

私自身働くこと自体はそれほど苦ではないのですが、忙しい時期になると会社にいる時間が長くなるため、どうしても家にいる時間は短くなります。
出産を機に時短勤務にすることで、仕事に対する考え方が変わるのではないかという思いから、会社に時短勤務を相談しました。

最初に調べたこと

会社に相談する前に、どういう制度があるかを調べました。
詳細については書きませんが、育児休暇を取得しても育児休業給付金をもらえるというのは知りませんでした。
またその他にも色々な制度が用意されているので、自分にあったものがないかまずは情報収集をすることで、会社にも相談しやすくなります。
私自身は東京事務所のマネージャということもあり、育児休暇によって事務所をずっと空けておくことはできないという理由で育休は断念しました。
ただ毎日2時間の時短勤務であれば、社員も安心だしクライアントとのやり取りも大丈夫そうということで時短勤務に決まりました。

実際にやってみて

事前に会社に相談していたということもあり、社内はスムーズに受け入れてくれました。
17時までの勤務だったので、みんな退勤までに相談してくれるのでそれ以降に仕事を持ち帰るということはほとんどありませんでした。
チェック作業などが退社以降に発生することもありましたが、スマホでチェックしてチャットで返信するだけなので、
何も見ずにあの案件どうなったかなと気にしてしまうよりも気分的には楽でした。

出産時にはもっと慌ただしくなるかなと思っていたのですが、お盆に会社が長期休みに入った直後に産まれてきてくれたので、
特に会社を休むこともなく、長期休みのうちにのんびり準備ができたのでラッキーでした。

育児に関しては、産まれたばかりの次男よりも保育園に通う長男の方に手がかかる時期でした。
以前から朝保育園に連れて行くのは担当していたのですが、退勤後に保育園のお迎えからお風呂に入れて、
晩ごはんを食べて就寝まで一緒というのは平日にすることはできなかったのでいい経験でした。ただし、もの凄く体力を使いますが…
長男は甘えたい盛りの年頃だと思うので、さらに、産まれたばかりの次男との二人を、
妻が一人で見るとなると大変だろうなあと容易に想像がついたので、時短にして良かったなと思いました。

困ったこと

まず仕事に関してですが、勤務時間が短くなることでこなせる仕事量というのが少なくなりました。
効率良くとか、集中して仕事をすることでその辺りは改善するかなと時短に入る前は思っていたのですが、さほど変わったということはありませんでした。
私達の仕事は受託制作という生業なので、どうしてもクライアントの依頼に柔軟に対応する必要があります。
そのため、効率性や生産性がやや後回しになってしまうなというのが、今回の時短を通して感じたことです。

また今回4ヶ月の時短になることに伴いその分、月給が少なくなっています。
8時間勤務が6時間になっているので、単純に3/4 = 25%カットです、なかなかの割引率ですね。
これは事前に会社と相談していたものになりますし、弊社は年収に対する賞与の割合が大きいので家計が立ち行かなくなる! というほどではありませんでしたが、
これを半年、1年続けるとなると今のままではちょっと難しいなと思いました。
ただこれも会社の成長とともに改善できる部分だと思うので、率先して良くしていこうと思います。

助かったこと

毎日退勤の17時が近くなると駆け込みで相談が入るのは一種のイベント化していましたが、退勤後にどうしても相談が必要な時は、
すごく恐縮しながら連絡してくるので、気を使わせて申し訳ないなという気持ちになりました。
小さい事務所ですので、私自身の仕事さえコントロールしていれば、さほど社内のみんなに迷惑を掛けることは無かった(と思っていますが!)ですが、
やはりみんなの協力は無しに時短勤務の実現は難しかったと思います。

ディレクターとしての立場

もともと営業時間外にクライアントから連絡がくることがそれほどなかったので、緊急連絡が来てしまって困るということはありませんでした。
Skypeやチャットであればすぐに返信できますし、便利な世の中ですね。

エンジニアとしての立場

案件にもよるのですが、どうしてもやり切りたい、目処の良いところまで進めたいという時に仕事を切り上げないといけない時はやはりストレスになりました。
私の場合は集中してやってもあまり開発スピートが早くなるということもなかったので、改めて怠惰な人間だということを再認識しました。

管理職としての立場

入社したばかりの社員がいたり、大きい案件がスタートしたばかりの時期ということもあり、なかなか事務所を空けてということはできなかったので、
育児休暇を諦めて時短勤務にしたというのは正しかったようにも思います。
ただやはり社員には必要な時には休暇が取れるようにしたいので、そのための会社・体制づくりというのを日々意識してやっていかないと、簡単には実現できないと痛感しました。

まとめ

これまでこれほど仕事よりも家庭を優先したことは無かったので、自分の意識を変えるとても良い経験になりました。
子育ての楽しさだけでなく大変さも味わいましたが、今後も子供と向き合う時間を作っていきたいと思いましたし、
仕事に対しても今よりパフォーマンスを上げて社会に還元していきたいと感じました。

これから年度末にかけて繁忙期になってきますが、暖かくなって家族でキャンプをすることが今の楽しみです。