WordPress、Movable Typeでのサイト運用に限界を感じている方へ
サイトが成長するにしたがって、WordPress、Movable Typeなどのエントリー向けCMSでは管理が難しくなってきます
WordPressやMovable Typeなど、エントリー向けCMSが向いているのは、多くても1,000ページ程度ではないでしょうか。サイトがそれ以上のページ数になると、表示や再構築の速度低下が気になる場合があります。
また、複数人で更新するためのワークフロー機能が必要になっているのではないでしょうか。
WordPressやMovable Typeをお使いで、パフォーマンスに不満が出てきたら、チューニングやカスタマイズをするか、別のCMSに乗り換えるかをご検討されると思います。
これらのエントリー向けCMSでもチューニングをすれば、大規模なサイトを運用することは可能です。
しかし、WebRelease 2なら最初から数万ページといった大規模サイトの管理も可能で、ワークフロー機能も標準装備しています。次のステップとして、WebRelease 2はいかがでしょう。
WordPress、Movable Type共通のボトルネック
誤解のないように申しますと、両ソフトにソフトウェア単体でのボトルネックは存在しません。数万ページを入力でき、ワークフロー機能もプラグインで実装することができます。
特に、WordPressは実装方法によって数万ページの管理も可能です。
Movable Typeはソフトウェアの特性上、WordPressほど簡単にページ数を増やせませんが、サーバースペックを上げたり、再構築の負荷を分散することで、大規模サイトにも対応できます。
用途によって長所が短所に
それならば、WordPressやMovable Typeに限界を感じるのはどのような状況でしょうか。
両ソフトに共通するボトルネックは、2つあると思います。
1.ブログソフトであること
2.CMSがWWWサーバーで動作すること
これらはいずれもソフトウェアの設計思想に起因するもので、長所でもあるということを合わせて考える必要があります。
ブログソフトであること
WordPressとMovable TypeはCMSとしての側面も強いですが、元々ブログを書くためのソフトです。
ブログソフトであることで、多くの人に使われ、ネット上に導入ノウハウが蓄積されています。情報が多く、導入時の技術的ハードルが低いため、多くの導入実績ができ、標準CMSとして成長してきました。
両ソフトをCMSとして使う場合、カスタムフィールドやマルチブログで実装することになります。
ところが、そもそもCMS専用として開発されているわけではないので、WebRelease 2などの商用CMSと比べると、入力時の自由度や、改修時の作業効率が劣ります。
たとえば、WebRelease 2では一定範囲の入力欄を好きなだけ増やすことができますが、ブログソフトのカスタムフィールドは、あらかじめ入力する最大数の入力欄を繰り返して用意しておく必要があります。
CMSがWWWサーバーで動作すること
WebRelease 2など商用CMSの多くが、WWWサーバーとは別に、CMSサーバーを用意する必要があります。
これは、2台のサーバーを管理することになるので、小規模なサイトでは、コストアップになります。
ところが、サイトが大きくなって、WWWサーバー上でCMSを動かし続けると、だんだんセキュリティとパフォーマンス改善の問題が大きくなってきます。
つまり、WWWサーバーにしっかりコストをかける必要が出てくるということです。
結局のところ、両ソフトの限界というのは、ソフトウェアの設計と用途が合わなくなっていることだと言えるのではないでしょうか。
Movable Typeについて
日本でとても普及しているCMSです
Movable TypeはWordPressが登場する前からCMSとして確固たる地位を築いていた、CMSの草分けともいえるソフトウェアです。
また、静的なHTMLを書き出すため、サイト利用者は普通のサイトと同じ感覚、レスポンスでサイトを閲覧することができます。
再構築に時間がかかる
Movable Typeは再構築で静的HTMLを書き出すというソフトウェアの特性上、再構築時のサーバー負荷が高く、通常の実装では記事数の限界が数百と言われています。Movable Typeで記事が数百を超えると、入力した情報を保存するだけで、かなりの時間待たされることになります。
現在お使いの方も、再構築に時間がかかるのが、もっとも大きな問題ではないでしょうか。
Movable Typeを高速化する方法
Movable Typeの動作速度改善は、いくつかの方法があります。
- 再構築を手動または、非同期で行う
- 動的生成にする
- テンプレートの最適化
- データベースの最適化
- サーバーの最適化
などです。ただ、ソフトウェアの特性上、「普通のウェブサービス並み」というわけにはいきません。
またCMSとしての基本性能を上げるなら、PowerCMSなどの商用プラグインの導入が一番の近道となります。
WordPressについて
もっとも普及しているCMS
WordPressはライセンス料が無料で、プラグインも豊富なため、現在、もっとも普及しているCMSです。ネクストページでも多くのサイトに導入させていただいています。
また、動的生成のため、Movable Typeのように再構築がありません。
セキュリティへの配慮が必須
もっとも普及しているCMSということは、セキュリティホールなどを、もっとも狙われやすいCMSということです。
WordPressは新機能の追加も頻繁ですが、セキュリティ関連のバージョンアップがとても多いCMSです。これは、メジャーなCMSの宿命ともいえることです。
バージョンアップすると、古いプラグインが動かなくなったり、サイトの動作に不具合が出る場合があるため、制作会社などが入念にテストしてからバージョンアップすることになります。 通常、このような作業にはコストが発生するため、古いバージョンのまま放置されている場合も多いのが現状です。
また、WordPressを便利にカスタマイズするにはプラグインのインストールが必須です。 とても便利なプラグインですが、プラグインもプログラムのため、セキュリティホールになる場合があります。ほとんどのプラグインは有志による無償提供なので、利用していて問題が出ても、自己責任で解決するしかありません。
企業サイトでプラグインを使う場合は、評価の定まったものを、必要最小限だけインストールすることをお勧めします。
動的生成は静的表示に比べ表示が遅くなります
WordPressはユーザーからのアクセスがあるたびにデータベースから情報を取り出し、コンテンツを表示します。このようなしくみを動的生成といい、ショッピングカートやブログなど、多くのサイトがこの動的生成によってサイトを表示しています。
ただ、一般的なコーポレートサイトなど、常に同じコンテンツを表示する場合は動的生成である必要はなく、普通にHTMLファイルを表示する静的表示で十分です。
WordPressは標準では、すべてのコンテンツを動的に表示します。動的生成は静的表示よりもスピードが遅くなるため、特にスペックが低いサーバーでは表示速度が落ち、もたつく場合があります。
WordPressで作られたサイトの表示を早くする方法
WordPressの表示速度改善には、いくつかの方法があります。
- プラグインで表示内容をキャッシュしたり、静的表示にする
- テンプレートの最適化
- データベースの最適化
- サーバーの最適化
このうち、簡単にできるのは1で、様々なプラグインが存在します。2~4は、難易度が高くなり、全て高いレベルでカバーできる制作会社は限られてきます。
最適にチューニングすれば、静的表示のサイトと同様のパフォーマンスが得られ、大規模なサイトの運用も可能です。
CMS選びはどれが正解というものではありません
CMSの選定は全てのケースに当てはまる正解がないため、サイトの規模や用途に合わせてご検討ください。
WordPress、Movable Typeで限界を感じている方でも、テンプレートの見直しや、データベースのチューニング、プラグインの追加で、満足いくものに改善できる場合も多いでしょう。
WebRelease 2は静的コンテンツ生成型でセキュリティ対策がしやすいCMSです
WebRelease 2は、CMSサーバーからWWWサーバーへFTP機能でファイル転送するので、WWWサーバー側のセキュリティ対策が簡単です。CMSサーバーをLAN内においておけば、WWWサーバー上にCMSが露出することもないため、セキュリティ上とても有利です。プラグインは存在せず、テンプレートの実装で様々な機能を実現します。
また、転送されるファイルは静的コンテンツなので、表示速度を上げるチューニングも必要ありません。
動作速度も快適です
WebRelease 2は、CMSサーバーをWWWサーバーと別途用意するため、CPUパワーを全てCMSに割り振ることができます。LAN内にCMSサーバーをおくことができるので、WANの回線速度に動作速度を左右されません。
プログラム内部も入念にチューニングされており、数万ページあるようなサイトでも管理することができます。
※Movable TypeはSix Aaprt, Ltd.の登録商標です。