渋谷周辺で穴場のオススメ美術館・アートギャラリー5選!

こんにちは。
休日は展示を見に行くのが好きなむしゃむです。

友達と普段とは違うところに行ってみたいという人へ。
また、展示自体は興味があるけど何時間も待つのはちょっとという人へ。

・渋谷駅から数十分以内に行ける。
・待ち時間なしで入れる。
・30分から1時間前後で見れる規模。
この3つをクリアしてる穴場の美術館に足を運んでみてはいかがでしょうか。

今回ご紹介するのはこの5つ。
・山種美術館(恵比寿駅徒歩10分)
・日本民藝館(駒場東大前駅徒歩6分)
・太田記念美術館(原宿駅徒歩5分)
・8/(渋谷駅直結。ヒカリエ8階)
・spiral(表参道駅徒歩1分)
※展示は2017年2月~3月頃に見たものです。

山種美術館

鑑賞時間:1時間程度
和を感じる度:★★★★★
恵比寿駅から10分のところにある日本絵画専門の美術館。
「日本画ってよくわかんないし難しそう… 」と思った人こそ一度は行ってみるのをおすすめします。
絵に詳しい人も詳しくない人も大人も子供も楽しめるように毎回企画がよく考えられています。
今回行ったのは「日本画の教科書 京都編展」。
季節感を重視する日本画のその特性を活かして、展示を開催する時期と絵の季節感をそろえています。
雪景色と桜景色の作品が多かったのですが、一足先に春の訪れを感じたようでした。
風景であったり、動物であったりとテーマをそろえて見やすくする他、画材を展示して説明をつけるなど、楽しんで知ってもらおうというスタンスが強めなので勉強になります。
また今回珍しく撮影可の作品があったので写真に収めてみました。


上村松園の「牡丹雪」。


寒さと傘が雪で重そうなのが伝わってきます。タイトルのとおり牡丹雪の表現がとても実感があり美しいです。
ミュージアムカフェも特徴的です。
椿というカフェが併設されているのですが、毎展示ごとに目玉の作品をモチーフにした和菓子を出しています。
コラボスイーツは最近よくききますが和菓子は珍しいです。
そして常設のメニューにしてもいいのではってくらい毎回クオリティーが高いです。

さっきの牡丹雪の絵をテーマにした和菓子なのですが、細かい…
和菓子は目で食べると言いますが。
山種美術館は着物で来館すると団体料金で入館できるという粋なサービスがあります。
なのでいつか着物をきめて展示を見た後にお抹茶をいただくのがささやかな夢です。

http://www.yamatane-museum.jp/

日本民藝館

http://www.mingeikan.or.jp/
鑑賞時間:1時間程度
まったり度:★★★★
渋谷から京王線で2駅、駒場東大前から歩いて6分のところにあります。住宅街の中なので周りが静か。
民芸品に美を見出した、柳宗悦氏が創設した民芸品の美術館です。
今回鑑賞したのは「柳宗悦と民藝運動の作家たち」。
外観です。
入り口です。
見事な梅の花が咲いていました。行く時期によって植えられている植物の移り変わりが楽しめます。
美術館で鑑賞するというよりかは、邸宅にお邪魔してコレクションを見させていただいているというような気分になれる、アットホームな空気を感じます。
観光客の方や、東京大学の生徒さんなのか若いカップルで来る人もちらほらいました。

日本の焼き物、朝鮮の焼き物など部屋ごとに展示物が分かれています。
バーナード・リーチや河井寛次郎の焼き物、棟方志功の版画が明るい空間に調和していました。
展示品のキャプションは黒地に朱色の手書きですべて手作りなのも、味わい深いと感じさせるところです。
展示棚は中には柳宗悦氏自ら作ったものもあり、生活の美を見出してるという点を展示空間そのものから読み取れます。

向かいにあるのは西館という旧柳宗悦邸です。
第2、3週目の水曜日と金曜日に開放しているのでそのときに行くと中に入ることができます。
和洋折衷の内観をながめて当時の生活を想像してしまいます。

特殊な瓦も有形文化財に登録された石塀も見どころです。
展示品だけでなく施設まるごと味わえるのが民藝館の良さであると言えます。
ここではミュージアムショップの中に、現在活躍されている作家さんの工芸品も置かれています。
毎年12月に即売会を行い大盛況なんだそうです。

太田記念美術館

鑑賞時間:50分くらい
浮世絵度:★★★★★
原宿駅から徒歩5分、ソフトバンクや名だたるブランドの店が立ち並ぶ通りからちょっと小道に入って十数秒のところあるのでびっくりします。

創設した太田清蔵氏は、保険会社の社長にして美術に造詣の深い人物で、文化遺産の散逸を防ぐために浮世絵をコレクションしたのだそうです。
浮世絵を扱っている美術館なので観光客が多いです。
ここも展示期間と作品との季節感がそろえられていて、歌川広重の風景画シリーズや葛飾北斎の作品が多数展示されていました。

歌川広重の名所江戸百景は上野や品川、隅田川周辺の風景が描かれており、当時の生活の様子や、この絵をみて楽しんだ人びとが想像できます。
おかげで自分まで旅をしたり花見をしているかのような気分になれました。
A4ほどのサイズの浮世絵ですが、その発想や構図の大胆さ、迫力に圧倒されます。1階と2階の展示スペースで見応えばっちりです。
靴をぬいで畳に上がって鑑賞するスペースがあったり、展示室の真ん中にどんと石畳に石灯籠と椅子を置いた休憩場所があるのもユニークです。

地下に手ぬぐい屋さん「かまわぬ」があり、お土産を買うのにはもってこいです。
原宿店限定の広重の猫柄の手ぬぐいがとてもかわいい。

http://www.ukiyoe-ota-muse.jp/

8/

鑑賞時間:1時間程度
友達と行きたい度:★★★★★
渋谷ヒカリエの8階フロアにあるアートスペースです。
イベントスペース、ギャラリー、47と都道府県がテーマのミュージアム、メンバー制のワークスペースなどなど8つのブースが集まっています。

デパートや百貨店の上の階にあるギャラリー、というよりはもっと親しみやすい空間になっています。
この時はバレンタインの企画でアーティストとコラボしたパッケージのチョコが販売されていたり。
チョコと一緒にお手頃な値段で絵の即売会が行われたりしていました。
小山登美夫ギャラリーの「小山登美夫ギャラリーコレクション展2」
スナ・フジタさんの陶芸作品。
岡本太郎の書と佐藤翠さんの絵画作品が並んでます。
小山登美夫ギャラリーは写真撮影が可能なので、SNSでアップされているのをよく見かけます。
どのブースも、おしゃれな若い人や友達同士で来た学生さんでとても賑わっていました。
ご飯や買い物のついでに立ち寄って、現代アートやイベントを楽しむのはいかがでしょうか。

http://www.hikarie8.com/home.shtml

spiral

鑑賞時間:30分くらい
おしゃれ度:★★★★★
表参道駅徒歩1分。おしゃれなビルが立ち並ぶ中にそびえています。

今回は多摩美術大学の工芸科の卒業制作展「ラブ工芸」。
入って進んでいくとスパイラルガーデンの名前の通り螺旋状のスロープのあるホールが。

平面作品も立体作品も扱っていますが、広いホール空間を活かした立体作品が展示されていることが多いです。
隣のカフェスペースはピアノが置いてあり演奏もできるスペースになっています。賑わっている!
寺島万柚子さん。「悶え伸びる」
来栖真帆さん。「心おどる」
漆師有紀さん。「くうかんのこと」
工芸品は作った過程を想像するのも楽しいです。
上から見るとこんな感じです。
螺旋のスロープを昇っていくと2階はスパイラルマーケットという雑貨屋さん。
キッチン用品や、雑貨などインテリアやおみやげにピッタリな小洒落たグッズがおいてあります。
スパイラルマーケットを抜けて降りてくると一周します。
さらに上の階も展示やダンスなどイベントを催しています。

http://www.spiral.co.jp/

まとめ

いかがでしたでしょうか。
見るのにそんなに時間がかからないところばかりなので、体力ある人は1日に2つ3つまわることもできちゃいます。
渋谷周辺なので終わった後に周りでお買い物やお茶をする場所もたくさんあるし、友達や恋人と行くのもおすすめです。
人と行くとおすすめとか言いながら私は全部一人で行きました。誰かと行きたいです…
自分の好きな美術館が、意外と周りで行く人がいなかったので思いつくままに書いてしまいました。
渋谷で遊ぶ際の参考になれば幸いです。