昨年末に、幼いころから憧れていた街ベルリンに行ってきました。
首都でありながら程よい都会。お洒落で自由、いたるところで音楽が溢れているとても素敵な街でした。
僕がこれまで訪れた街の中で最もかっこよい街でした。ベルリン大好きです!
さて、僕がベルリンにこれだけ魅了された理由の一つが、街のあちこちに描かれた落書きです。日本でも落書きを見ることはできますが、ベルリンのそれは質もクオリティーもまったく異質なものです。
これらの作品は落書きと言わず、壁画=ミューラルと言われる立派なストリート・アートなのです。
正直、見逃した有名な作品もたくさんあるのですが、今回は僕がベルリンで目撃することができ、
印象に残ったストリート・アートを幾つか紹介したいと思います。
イーストサイドギャラリー
いわゆる「ベルリンの壁」。当時西ベルリンと東ベルリンを分断していたベルリンの壁ですが、
シュプレー川沿いのミューレン通りに全長1.3kmの壁がイーストサイドギャラリーとして残されています。
観光名所としても人気で、ここでは118名のアーティストによるストリート・アートを無料で見ることができます!
Oberbaumbrücke(オーバーバウム通り)で発見したピンクの巨人。
1998年にベルリンを舞台に描かれたラン・ローラ・ランという映画で、主人公のローラが駆け抜けた橋
Oberbaumbrückeで写真を撮っていると、ピンクの巨人の顔を発見しました!
よく見ると、たくさんの人で構成された巨人のストリート・アートでした。
この作品はイタリアの著名なアーティストBlusによるもので、ベルリンで最も有名なストリート・アートの一つだそうです。
Schlesisches Tor(シュレージッシェス・トール駅)近くのOs Gêmeos!
イーストサイドギャラリーに向かうために降りたSchlesisches Tor駅の近くで、インパクトのある大きなストリート・アートを発見。独特の黄色い顔のその作品は、ブラジル出身で世界的に有名な双子のストリートアーティストOs Gêmeosによるものです。
Schlesisches Tor駅近郊は、クラブハウスやバーがたくさんあり、若い人達にとても人気がある街のようで、
この作品は、この街の象徴のように感じました。彼らの作品は世界中で見ることができるようですよ。
(Schlesisches Tor駅近郊は夜になると少し怖い雰囲気でした。夜に女性一人で行かれることはお勧めしません! )
ストリートアート専門のミュージアム「Urban Nation Museum」
僕が宿泊したBhf Bülowstraße駅の近郊に、Urban Nation Museumというストリート・アート専門の美術館が2017年9月にオープンしました。その影響もあってか、Urban Nation Museum近郊には素晴らしいストリート・アートを数多く見ることができました。
最後にUrban Nation Museum近郊の作品の中で、一際目を引いたかっこいいアーティストを2名紹介したいと思います。
「ステンシル・グラフィティの父」Blek le Rat
僕がベルリンに到着し、最初に目にしたストリート・アートがフランス出身のアーティストBlek le Ratが描いたモノクロ作品でした。ホテルの最寄り駅Bhf Bülowstraßeの前にあるアパートに、鳥、ネズミ、ダンスを踊る女性、ヘルメット? を被った男性の作品を見ることができました。
一般的に、大胆なタッチで色鮮やかに描かれることが多いストリート・アートの中で、モノトーンでリアルに描かれる彼の作品は異彩を放っていました。Blek le Ratはステンシルを使ったストリート・アートを最初に始めたアーティストで、彼以降のアーティストに多大な影響を与えたそうです。ストリート・アートのカリスマ的存在で映画にもなったBanksyもその一人のようです。
David de la Mano
Urban Nation Museumのすぐ近くに、ビルの壁一面に描かれた螺旋状に並ぶ黒い影の列。まだ制作途中だったようですが、そのインパクトは、近くのストリート・アートの中でも一際目立っていました。
この作品を制作したのが、スペイン出身のアーティストDavid de la Manoです。宗教的で、ともすれば恐怖すら感じる作品です。しかし、よく見ると、どことなく可愛らしいフォルムの人。鳥人や小人などもいて、とてもユーモラスで不思議な作品です。もっと彼の作品が見てみたいと思いました。
まとめ
日本ではあまり馴染みのないストリート・アートですが、ベルリンでは日常の生活の中で、今回ご紹介したような素敵な作品に出会うことができます。次回ベルリンに行く時は、事前準備をしっかりして、有名どころの作品を全て見たいと思います! 今、海外旅行を予定されている皆さんも、是非ベルリンを候補地とし、素敵なストリート・アートに触れてみるのはいかがでしょうか?