Insta360 Proで撮影した3D 360°動画の編集とYouTubeへのアップロード。


こんにちは、藤中です。最近は新しい360°カメラが発売されるたびに購入しているような気がします。

2017年9月にプロ用360°VRカメラのInsta360 Proが発売され、高画質な3D VR撮影のハードルがぐんと下がりました。

ただ、撮影した動画の編集やエンコードの環境は、まだ十分ではありません。
今回はInsta360 Proで撮影した4K 3D 360°動画の編集から、YouTubeへの公開までを解説します。

撮影

4K 3D 360°動画というのは、3840×3840ピクセルの正方形の動画で、上部が左目用、下部が右目用の動画になっています。

Insta360 Proは後でステッチする場合、6400×6400@30fps(6K)まで撮影可能です。今回はこの最高解像度で撮影してみました。
内臓のスタビライザーはオンになっていますが、今回頭に乗せて移動したので、結構揺れました。本格的な撮影にはinsta360 Proに対応したスタビライザーが必要かもしれません。

ステッチ・編集

ステッチはInsta360 Stitcherで簡単にできます。この時点で6Kから4Kにダウンコンバートしておきます。最初から4Kで撮影するより、6Kからダウンコンバートするほうが高画質になります。

編集は最初、Premiere Pro CCで行っていましたが、エンコード時に止まるので、After Effects CCを使用します。
360°VR動画の編集には、MettleのSkyBoxプラグインが必要です。SkyBoxプラグインは2017年中にAdobe製品に統合されるようですが、今のところAdobeに申請してインストールします。

編集はかなり重いので、処理速度が速いメモリ容量に余裕のあるPCを使用します。

エンコード

Media Encoder CCで様々な形式にエンコードしてYouTubeで表示されるか試してみました。
現状、直接エンコードしてうまく表示されるのはHEVC(H.265) MP4一択です。

この形式は、書き出し時の設定が少なく、とりあえずの設定で書き出しました。現在、Insta360 PlayerでHEVC(H.265)形式は表示できませんが、GoPro VR Playerなら表示できます。
また、YouTubeでは問題なく表示されます。

エンコードが終わったら、YouTubeの360° 動画のアップロード方法の通りメタ情報を埋め込みます。

Google推奨の形式、webm(VP9)では、このメタ情報の埋め込みができず、アップロードしても、普通のビデオとして扱われます。
Media Encoder CCからwebm(VP9)を出力するには、WebM for Premiereをインストールします。

YouTubeへのアップロード

YouTubeでは4Kの上は8Kになるので、3840×3840の動画は8Kとして認識されます。

3840×3840ピクセルのサンプルです。かなり高画質と感じます。

Insta360 Proのフルスペックに近い、5980×5980ピクセルでもエンコードしてみました。
このサイズがMedia Encoder CCから書き出せるHEVC(H.265)の最大解像度です。
遠景の解像度が少し高くなりますが、近景は3840×3840とあまり変わらないように感じます。

今のところ、編集・再生負荷やデータ容量を考えて、3840×3840程度が適切だと感じました。

H.264形式に変換

Media Encoder CCで直接書き出せるH.264形式は、2304×2304が限界です。2Kにちょっと足りないくらいですね。
3840×3840ピクセルは、H.264プロファイルの最大ピクセルサイズを超えており、Media Encoder CCからは直接書き出せません。

今回は書き出したwebm(VP9)からFFmpegでH.264に変換してみました。なぜか私の設定では、他の形式からではうまくエンコードできませんでした。

本来、ロスレスや低圧縮の中間ファイルを用意するところですが、今のところMedia Encoder CCから出力できる最適な中間ファイルが見つけられていません。

この形式ならInsta360 Playerでも再生されます。
4K以上の 3D 360°動画は、会社にあるスマホではほとんど止まってしまいます。スムーズに再生するには、最新のスマホが必要です。

まとめ

いかがでしたか。現状、それなりに制約があるものの、4K 3D 360°動画の編集・エンコードは可能です。

そして、3D動画は面白い!
スマホのアタッチメントさえ用意すれば、楽しめるので、皆さんもぜひ3D 360°動画を体験してください!